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2016/10/04 お知らせ

〜 現地からの便り〜 普段とはちょっぴり違った香港の山旅へ

 こんにちは。香港の現地ガイドを務める森Q(もりきゅう)三代子と申します。「香港で山歩きなんてできるのかしら」と思われた方々のために、意外な香港の自然と山の魅力についてご紹介したいと思います。
 香港の面積は1,104平方キロメートルと淡路島の約1.5倍、東京都の約半分です。人口は715万人(2012年)で、東京都が1337万人(2014年)ですから、人口密度は東京都より高いといえます。しかし香港では、面積の約40%をカントリーパーク及び特別区に指定しており、これは日本の国立公園にあたり、法律で開発が禁止されています。東京都におきかえると、半分の面積の約4割が自然保護区なのです。どうですか、高層ビルが林立する摩天楼の香港というイメージは、実はその一部にすぎず、ロンドン、ニューヨークと並ぶ世界三大金融都市と評される香港の本来の姿といえば、人口密度の高い自然溢れる大都会の田舎なのです!
 なぜこのような環境ができたのでしょう?
それは植民地時代のイギリスの遺産といえます。ガーデニング好きのイギリス人は、東洋の一画に確保した地にせっせっと植林し、トレイルを整備し、ハイキングやバードウォッチングを楽しみました。そして1976年、自然破壊につながる開発を禁止した法律、郊野公園条例を制定。1997年に香港は中国に返還されましたが、この法律は現在も遵守されました。つまり香港は、その立地と歴史的背景から、大都会と自然という相反する両極端な環境が共存する、稀有な存在となったのです。
 香港には狭いながら長大トレイルが4つあり(マクリホース100km、ウィルソン78km、ランタオ70km、ホンコン50km)、他にもカントリートレイルが33、ファミリートレイルが14、自然トレイルや古道など個性豊かなコースが縦横にあります。香港の最高峰・大帽山は957mと低いですが、森林限界も低いので見晴らしがよく、美しい海岸線と、時折見える高層ビルという世にも稀な景観が楽しめます。また、トレイルは香港政府によって管理、整備され、人々がそこで運動することを奨励しています。
 それが一因となったのか、日本の厚生労働省が調査した「平成27年(2015年)簡易生命表」によると、平均寿命が男女とも世界1位になった国・地域は香港でした(女性が87.32歳、男性が81.24歳)。なお、日本人女性の平均寿命は2010年まで26年間もの間、首位でしたが、2011年の東日本大震災の影響で、2012年に香港に次ぐ2位となりました。
 香港の平均寿命が1位になった理由についてアメリカのニュースサイトは、先進国の水準と変わらない医療サービス、漢方薬材を使った薬膳スープや蒸し料理を主とした飲茶などの食習慣をあげています。
 そんな香港のハイキング・シーズンは日本が寒くなる秋冬です。時差1時間、飛行機で4〜5時間と非常に近く、高級ホテルに連泊し、夜は世界三大料理のひとつである中華料理に舌鼓。普段とはちょっぴり違った香港の山旅を、ぜひ堪能しにいらしてください!

 

文:森 Q 三代子(香港ハイキングガイド)


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