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2016/10/01 お知らせ

【特集】手付かずの大自然が広がる ユーコン準州のクルアニ・ロッジで神秘のオーロラに出逢う

 ユーコンと聞いてまず思い描くのはユーコン川。まだ十代のころに、アウトドア作家でありカヌーイーストの野田知佑さんの本をきっかけにユーコン川のことを知りました。大自然の中を蛇行しながら悠々と流れる長大な川。そして周辺にはたくさんの野生動物が生息し、人間が小さな存在であり、生態系の一部にすぎないことを実感できる場所。アウトドア好きだった私にとって憧れの場所でした。 
 今回訪れたのは、そのユーコン川が流れるカナダ極北の地、ユーコン準州のクルアニ国立公園周辺です。クルアニ国立公園は世界遺産にも登録されており、長大な氷河や5,000メートルを越える高峰の密集地帯として有名な場所です。そのクルアニ国立公園に隣接するクルアニ湖の湖畔に建てられた一軒のロッジが今回の旅の舞台となります。
 ユーコン準州の州都ホワイトホースに降り立ち、その日は、ホテルで一泊。州都でありながら人口は僅か2万人強。日本の1.3倍の面積の80%が手つかずの自然のままというから驚きです。翌日は車で約2時間ほど西に向かいクルアニロッジへ移動します。
 極北の冬と言えば極寒だろうと出発前から心配していましたが、天気が良ければ乾燥しているせいか、日中はそれほど寒さは感じません。
 車で移動中、しばらくすると前方に美しいクルアニ国立公園の山並みが目に飛び込んできます。この山域にはカナダ最高峰で北米大陸でも第2の高峰マウントローガン(5,959m)があるのですが、あまりに広大な国立公園のため、残念ながら車窓からはその姿を見ることはできません。 
  車窓からの景色を楽しみながらあっという間にロッジに到着。目の前には凍結した湖が広がり、オーロラ観賞には絶好のロケーションです。この素晴らしいロッジにこれから私たちだけでのんびり滞在できることを想像するだけで、胸が高鳴ります。
 ロッジはダイニング棟と宿泊棟が分かれており、まずはダイニングでサンドイッチの昼食。その後、ロッジの設備や使用方法の説明を受けました。温水シャワーや水洗トイレ、もちろん暖房設備が完備され、ドライヤーもありました。宿泊棟も清潔感にあふれ、快適に滞在ができます。滞在中に良く使用するマグカップ(備え付け)やレンタルした防寒靴に名札を付けて滞在の準備が完了です。 
 その後はスノーシューに挑戦です。スノーシューは初めての方でも気軽に楽しむことのできるアクティビティです。みんなで目の前に広がる凍結した湖を散策しました。氷が割れないか心配していた方もいましたが、ご心配無用。氷の厚さは数メートルにもおよぶそうです。
 夕食は、同行のコックが腕をふるったこだわりのお料理が並びます。日本人の口に合うおいしい食事に、手の込んだデザートに至るまで、良く考えられたメニューで毎日楽しませてくれます。
 今回の旅は昨年に続き2回目のご参加というお客様がいらっしゃいましたが、リピートされた大きな理由が「おいしいお食事」というのも納得できます。
 さて、夜はいよいよオーロラ・ウォッチングです。
 このロッジは①オーロラベルトに位置し、②周辺に明かりがなく、③乾燥しているため晴天率が高い場所です。オーロラを観賞するうえで最も重要とされる3つの要素を全て兼ねそろえています。 
 ロッジの目の前からオーロラが見えるため、オーロラが出現するまではダイニングで暖かいコーヒーを飲みながら皆で楽しく談笑しながら待ちましたが、この日は残念ながらオーロラは現れませんでした。
 その後、丸2日間、日中は周辺でスノーシュー・ハイキングを満喫しました。 
 森を抜け広大なユーコンの大自然を一望できる展望地や、ムースの足跡を追って緊張感のあるハイキング、ゴールドラッシュ時代の面影を残す廃屋を探索するなど飽きることなくユーコンの大自然を存分に楽しみました。
 そしてお目当てのオーロラはロッジ滞在、2日目の夜についにその姿を現しました・・・。
 この日のオーロラは規模こそ小さかったのですが、それでも皆で抱き合いながら感動を分かち合いました。どれだけこの瞬間を待ち望んだことでしょう。
 これまでの間、現地のガイドと交代で外に出て、オーロラ出現の兆候をチェックしていたのですが、そのたびに「どうですか?」、「異常なし!」のやり取りを何度も繰り返しました。その時の期待と不安の入り混じった皆さんの表情は今でも忘れられません・・・。
 そして、翌晩はさらに大きなオーロラが私たちを迎えてくれました。この日は、深夜2時を過ぎてもオーロラが断続的に発生し、一睡もできなかったという方もいらしたようです。
 大きさや色にかかわらず、オーロラには各々個性があり、何度見ても飽きることはないことを今回の旅で実感しました。それ故に、オーロラ観賞にはリピーターの方が多いのかもしれません。
 5日目の朝はオーナーの見送りを受け、後ろ髪をひかれながらロッジを後にしました。そして楽しかったオーロラの旅は、皆さんの笑顔とともにあっという間に幕を閉じました。
 今回の旅は普通のオーロラ観賞ツアーとは異なり、「山旅」の楽しさの中にオーロラ観賞を盛り込んだ、アルパインツアーならではのコースでした。ぜひ、クルアニ・ロッジのオーロラツアーを体験してください。

文=藤村充宏(アルパインツアー東京本社)


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