世界の山旅を手がけて49年 アルパインツアー

　皆さまこんにちは。NZ北島の中心にほど近いトンガリロ国立公園のガイド会社代表兼ヘッドガイドのテリー・ブランハードと申します。生まれはオークランドですが、この地に移り住んでかれこれ約15年になります。アウトドア全般が大好きで、ハイキング・ガイドの他には、ラフティング・ガイドや地元レスキューチームを指導をすることもあります。
　ニュージーランド（NZ）といえば、南島のミルフォードやルートバーン・トラックが有名ですが、北島にも無数のハイキングコースがあり、南島に負けず劣らず魅力がいっぱいです。NZは日本同様、南北に細長い地形ですので、北島と南島では山の風景から動植物の生態系に到るまで全くの別世界となります。また、北島には火山が多く、火山活動によって形成された荒涼とした台地は、日本ではなかなか目にすることができない雄大な風景ではないでしょうか。
　なお、私が皆さまをご案内しているトンガリロ国立公園は、NZでは初めての、世界でも4番目の国立公園として1984年に登録され、現在では自然保護とマオリの文化遺産の継承を目的として、複合遺産として世界遺産にも1990年に登録されています。
　先住民マオリ族が主に生活していたのは北島なのですが、彼らの文化に触れる機会が多いのも北島の魅力のひとつです。アルパインツアーの山旅でも、マオリの伝統料理ハンギ料理や伝統舞踊のハカなどをお楽しみいただくことができます。
　なお、私は9月下旬に開催される「ニュージーランド・ハイキングの集い」に出向きますので、この紙面で語り尽くすことができないトンガリロの山をはじめとした北島の魅力をたっぷりとご紹介します。ぜひ皆さまのお越しをお待ちしております。