山旅情報誌 Newsletter

GNH(国民総幸福量)を掲げる国
 9月下旬、視察のためにブータンを訪れた。バンコクを早朝に出発した飛行機はインドのコルカタを経由し、パロに向かった。狭いパロ谷を旋回し、谷を縫うようにして昨年就航した新鋭機エアバス319が小さな小さなパロ空港に着陸した。それにしてもスリルある着陸で、パロは、世界でも5本の指に入る着陸の難しい空港らしい。しかし、開港以来事故は一度も起きていない。訓練されたパイロットの腕に感謝して、さっそく車でパロ市内にはいる。それにしても国際空港がある町とは思えないほどのどかである。

 翌早朝に、チョモラリの好展望地であるチュレ峠へ。雨期明けがまだのため、あいにくの曇り空。天気がよければ名峰チョモラリの姿を拝むことができたのに・・。その後、首都ティンプーへと足をのばす。翌日は、ドチュ峠へ。ここもチュレ峠と同様にブータンヒマラヤが眺望でき、ブータンの最高峰であるガンケル・プンズム(7,541m)やマサカン(7,165m)、テーブル・マウンテン(7,094m)などが北にずらりと聳え立つ。しかし今回は雨季のため、やはり山はみえず。ティンプーに戻って、レストランでブータン料理を食べてみる。さすがに世界でも辛い料理の一つといわれおり、舌がひりひりするほどだ。でも美味しい。中でもチーズ入りの蒸し餃子は絶品である。日本に戻ってから作ってみよう。

▲タクツァン寺院を望む

 その後、パロに戻って、「虎のねぐら」といわれているタクツァン寺院へハイキング。登山口の標高は2,530m、ここから広めの登山道をゆっくりと高度を稼ぎながら進むと1時間ほどで絶壁の中心にへばりつくように聳え立つタクツァン寺院が姿を見せる。ここはブータン最高の聖地でもあり、荘厳な雰囲気の中、一目見ただけで圧倒される。ヒマラヤの雪山もいいが、この寺院も迫力満点。ブータンは、まだまだ奥深い国である

 ティンプー滞在中、ブータン政府観光局のDirectorのMr Dorji Nadikとの話の中で、昨年のブータンへの観光目的の訪問者数は過去最高の9,200人であり、その中で日本人は1,087人であった。まだまだ隣国インドやネパールに比べるとこの国を訪れる外国人は少ない。ただそれだけにこの国を訪れることだけでも、希少価値がある。

 いまなお、伝統文化を重んじ、GNH(Gross National Happiness)国民総幸福量(国民の幸せの度合い)を国是としているブータンを訪れれば、心の幸福とは何かを感じることができるのではないだろうか。

▲恥ずかしがり屋の子供達

ブータンへのコースは下記になります。
(詳細日程につきましては、「ヒマラヤの山旅」カタログをご請求下さい。)
● 雷龍の国ブータンを歩く 7日間
 .....3/18、4/8、4/22出発
● ブータンの聖峰チョモラーリ
 BCトレッキング12日間
.....
 .....3/21、4/18、5/2出発

   


社団法人日本山岳会では、パキスタン北部地震災害の被災者のために救援金を募集しています。この救援金は、パキスタン山岳会ナジールサビール会長の要請によるもので、皆様の救援金をまとめて日本山岳会がパキスタン山岳会に送金いたします。皆さまのご協力をお願いします。 ・受付方法 郵便振替 
・口座名義 社団法人 日本山岳会
・口座番号 00130−1−4829
・受付期間 平成17年10月17日(月)〜12月26日(月)
・通信欄の記載 振替用紙の通信欄に
「パキスタン救援金」と明記して下さい。
・日本山岳会会員は会員番号も明記願います。
・振替手数料 本人負担でお願いします。
・領収書 発行できませんので、振替票を領収書の代わりに
 ご利用ください。
・連絡先 社団法人 日本山岳会
 〒102-0081 東京都千代田区四番町5−4
   電話03-3261-4433 ファックス03-3261-4441


 2005年9月25日、ブータンでの視察を終え、パロ空港より空路カトマンズへ降り立った。雲ひとつない快晴の天気である。ブータンのパロはまだ雨季が明けていないため、どんよりとした雲の湧く中で離陸したが、飛び立って10分ほどでネパール領にはいるころ、雲がすっかりとれ、ヒマラヤの峰々が目に飛び込んできた。ベンガル湾に近いブータンより、ネパールの方が雨期明けが早い。ネパールはこの時期からゴールデンウイークあたりまで乾季が続く。さわやかな朝の空気の中、リフレッシュした気分で市内に向かった。

 今回は、現地の旅行社や航空会社との打ち合わせのため、1日だけの滞在である。
 明日には帰国である。仕事として割り切ってきているとはいうものの、たった1日はちょっと寂しい気もする。ホテルに荷物を置いて、カトマンズでは似合わないスーツを着て、さっそく現地の各旅行社と、トレッキング装備のチェックや食事の衛生面での徹底、新企画案などを打ちあわせる。夕方遅くにいったんホテルに戻ってから、ショッピング地でもあるタメルへ、地図や資料を探しに行く。タメルに入ると、観光客で溢れていた。

 タメルの商店街は、以前のまだマオイスト問題もなかった、世界中からトレッカーが集まるヒマラヤの懐の町カトマンズそのものだった。私がはじめてネパールを訪れたのは、およそ10年前だが、そのころのタメルと似ている。マオイスト問題が大きく取りあげられていた時は、観光客より、絨毯屋の客引きの数の方が多かった時期もあった。タメルに人がいないのは似合わない。
夜、タメルにあるラムドゥードゥルというレストランで、昼間に打ち合わせした現地の旅行社の人と夕食をとった。広い屋上のあるレストランもヨーロッパ人で満席状態。

▲タメルの賑わうレストラン

 ビスタリズム(のんびり)でサービスをするネパール人ウエイターが、忙しく店内を駆け回っている。
旅行社の人と観光客の復活を祝って乾杯した。

 ネパール観光局のデータによると昨年のネパールへの観光客は、一昨年に比べて13.9%増加している。一昨年のネパールへの観光客の中で、年間1万5千人以上訪れた国はアメリカ、フランス、イギリス、インド、日本である。その中で日本以外の国は、すべて観光客数は増加している。
 今も、マオイスト問題が解決した訳ではない。しかし、これだけ欧米人が、次々にネパールを訪れているのは、やはりマオイストの代表が発表しているように「ツーリストはターゲットとしていない。危害を加えたりしない」ということが、ずいぶんと欧米人の意識の中にも入ってきたのではないだろうか。

 来年はネパールと日本の国交50周年である。様々なイベントが日本、ネパールにおいて行われる。日本とネパールの関係は、さらなる強い絆で結ばれるだろう。来年の記念すべき年にぜひネパールを訪れてみませんか。ネパール人の素朴な笑顔が皆さまをお待ちしております。

▲ダルバール広場

   

ツーリストに人気の高いポカラおよびアンナプルナ山群(行政区分:カスキ郡)に従来出されていた、危険レベルA「渡航の是非を検討して下さい」が、危険レベルのいちばん低いレベル@「十分注意して下さい」に引き下げられました。この改訂により当社のネパールツアーで、危険レベル「渡航の是非を検討」が出されている地域へのコースは、まったくなくなりました。
アンナプルナ山域の下記全5コースの訪問地が、危険レベル1「十分注意して下さい」に引き下げられました。
(ヒマラヤ・パンフレット ページ参照)

※パンフレットをお持ちでない方はご請求下さい。
・アンナプルナ・ダウラギリ・パノラマ・トレッキング9日間(P13)
・アンナプルナ・ダウラギリ・ビスターリ・トレッキングとポカラ12日間(P14)
・アンナプルナ内院トレッキング17日間(P18)
・ロッジ滞在で楽しむ絶景のマナン村ハイキング11日間(P11)
・アイスフォール展望ロッジ滞在で楽しむダウラギリ山麓12日間
     

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