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〜南海の高峰キナバル山だけではない、その魅力の秘密〜

マレーシア最高峰Mt.キナバル、4,095m。岩盤に覆われた特異な山容、あるいは4,000mを越える標高そのものに惹かれ、行ってみたいと思う方は多いことでしょう。日本から往復6日間(最短5日間)で登頂できる時間的な近さも人気の理由のひとつかもしれませんが、もしできれば数日間プラスしてさらに深部へ足を踏み入れ、キナバルだけでないボルネオの魅力にふれることを、是非ともお勧めしたいと思います。
ボルネオ島の熱帯雨林は、伐採によってその多くが姿を消しました。保護区に指定された東海岸のダヌム・バレーは総面積438平方メートル、深い森に覆われ、様々な希少動物や植物の住みかになっています。ボルネオ・レインフォレスト・ロッジ周辺には、森の中を散策するトレイルが整備されており、木の上に掛けられた橋キャノピーウォークでは、深い森を頭上30mの高さから眺めることができます。

 

夜行性動物を観察するナイト・ドライブも、何が見られるかわくわくします。
 ラハ・ダトゥから、ボルネオ島第二の大河・キナバタンガン河のほとりの村スカウへ向かう道中、車窓からはアブラヤシのプランテーションがどこまでも、どこまでも見渡す限り続いています。「環境に優しい洗剤」の原料として注目されるアブラヤシ(パーム・オイル)ですが、広大な森が伐採され、その跡地に植えられたアブラヤシ、結果として多くの動物が住みかを追われ絶滅の危機に瀕していることを思うと、地球規模の環境問題を実感せずにいられません。スカウのリバー・クルーズでは、ジャングルの中、ボートの上から動物を探します。夕刻、河岸の森では、テングザルの群れが今日のねぐらを探して木々の間を移動し、次々と大ジャンプを見せてくれました。枝の上でジッと動かない蛇や体長30cmほどのトカゲを、船頭のガイドがどうして見つけられるのか不思議です。

 

夕闇が降りてきて、大樹の枝にもたれて眠りにつくテングザルのシルエットを目にしたとき、昼間見た人為的で広大なアブラヤシ畑を思い出し、なんだか胸がジンとしてしまいました。
 コタキナバルに次ぐ第二の都市・サンダカン郊外のセピロック・オランウータン・リハビリテーション・センターでは、母親とはぐれたり、怪我をしたりして保護されたオランウータンが、森へ帰るためのトレーニングをしています。ほ乳瓶で育てられた子はペットボトルに興味を示すため、持ち込みは一切禁止です。1日2回の食事タイムには、愛らしい姿を間近に見ることができます。
「日本にはない景色を求めて」キナバル山へ、そしてボルネオの森へ、是非お出掛けください。


1.森へ帰るトレーニング中。自分でまだ充分に食べ物を取ることが出来ないため、補うための餌付けが行われている

2.アブラヤシの実を観察。中は二重構造になっていて、外側の黄色い部分と、中心の白い部分とでは、異なる種類の油を絞る。

3.ホテイアオイの花が咲くスカウ村の船着き場から、ジャングル・クルーズへ出発。朝は濃い霧が立ちこめた。

4.キナバタンガン河の支流に入ると、そこは野生の動物たちの住むジャングル。鳥や動物たちの鳴き声が絶えない賑やかな森が、夕闇と共に静かになっていった。

5.原生林の中のリゾート、レインフォレスト・ロッジ。ガイドの案内で、森の中のトレイルをたどること1時間半、森を見おろす展望台へ。途中、ゾウの足跡を見つけた。
 

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