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サガルマータ国立公園は、ネパールの東部に位置し、1979年に世界遺産に指定された。この地域は、世界最高峰であるエベレスト(別名:ネパール語でサガルマータ)(8,850m)を筆頭に標高差6,000mに及ぶ地域をカバーし、森林地帯から高山、氷河が存在するまさに世界の自然が濃縮された場所である。また、このあたりには独自の文化をもつシェルパ族が、伝統的文化を維持しながら生活している。世界遺産登録される基準項目のひとつである「ひときわすぐれた自然美及び美的な重要性をもつ、最高の自然現象または地域を含むもの」を十分満たしている魅力溢れる地域である。この山域には、エベレスト(8,850m)、ローツェ(8,516m)、チョーオ・ユー(8,201m)などの8,000m峰が密集して
おり、7,000m峰以上の山々も数多く聳え立っている。

ジリからエベレストベースキャンプまでを、エベレスト街道と呼ぶ。世界最高峰へのルートで、ネパールヒマラヤを代表するトレッキングコースである。世界中からのトレッカーの起点はルクラからスタートすることが多い。カトマンズから小型飛行機で約40分のフライトで標高2,800m
のルクラに着陸する。ルクラ飛行場から見える美しい三角錐の山はコンデ・リの前鋭鋒パーリである。ここからゆるやかに下ると、秀峰クスム・カングール(6,369m)が美しい。ドゥードゥーコシ川沿いにあるパグディン(2,610m)で1泊する。
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▲広いシャンボチェの丘を行く。左はタウツェ、中央左よりエベレスト、ローツェ、アマダブラム(右)
翌日、ドゥードゥーコシ川の右岸を行くと、右前方に白く美しいヒマラヤ襞をまとったタムセルク(6,608m)が白く輝く。その後ジョサレにあるサガルマータ国立公園の入園手続きの後、高度差600mのナムチェバザールへの急登がはじまる。途中の木々の間から、待望のエベレストを見ることができる。やがて、道はすりばち状の地形をしたシェルパの里、ナムチェバザール(3,440m)に出る。ここは、電灯が灯り、郵便局や電話、銀行、おみやげ店、登山用品店などがあり、毎週土曜日には、バザールも開かれており、ネパールとチベットの交易は、今でも行なわれている。ナムチェバザール裏からゆっくり登るとシャンボチェの丘に到着。シャンボチェの丘にあるシャンボチェ・パノラマホテル付近からは、サガルマータ国立公園の代表的な名峰を眺めることができる。シェルパ族の信仰する聖なる山クーンビラをはじめ、ヌプツェ、エベレスト、ローツェ、アマダブラム、タムセルクなどが聳え立つ。また、背後には、岩壁の山塊コンデ・リがどっしりとかまえている。ここでミルクティーを飲みながら絶景を眺めれば、まさに至福の時である。
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聖なる白く輝くヒマラヤの雪山を眺め、すれ違うトレッカーや村人にナマステ!と挨拶を交わしたり、家の軒先をかけまわるニワトリや水牛で畑を耕す光景に、遠い昔の心をくすぐられることだろう。また、トレッキング中に不要な荷物はすべて、ポータたちが運ぶので、トレッカー自身が重い荷物にあえぐことはない。宿泊は、以前は簡素なロッジばかりであったため、ツアーでは、テント泊が主であったが、最近は非常に快適なロッジが数多く建設されており、以前とは比べ物にならないくらいの設備になってきているため、ほと
んどの場合ロッジ泊となる。食事は、経験豊富なキッチンスタッフが、現地食から日本食まで提供している。
今年は、ネパールへ多くの新規航空路線が就航したこともあり、ネパールへのトレッカーが世界中から押し寄せてきており、カトマンズへの航空便やホテルが常に満杯状態である。ネパール・トレッキングを検討されている方は、早めに予定を決めたほうがよいだろう。
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