ギャネンドラ国王による全閣僚解任
2月1日にネパール国王による全閣僚解任が行われ、翌日、それがマスコミによって報道されました。報道では、国王に対して、反民主的強権政治であるとの批判も見られる一方、共同電等では、市民の間では国王の行動を支持する声も多く聞かれ、「政治家は汚職ばかりで国民のことは何も考えていない。みんな国王に期待している」との市民の声を伝えています。また、現地からの報告によれば、マオイストに対する有効な対策がとれず、汚職などの腐敗が進んだ政治家に対する今回の国王の措置にネパール国民が期待感をもっているとも伝えてきております。
マスコミの報道には、「この国を政治家には任せられない」とする国王側の考えを、「政党政治と民主化への逆行」ととらえ、批判的論調を述べるものも多くあります。民主化から15年を経て、政党政治に批判的な声が国民の間にあることはあまり報道されておりません。
マオイストと外国人ツーリスト
マオイスト(反政府組織・ネパール共産党毛沢東主義派)側は、外国人ツーリストには危害を加えないことを以前から宣言しており、それは守られています。
世界中からの多くのトレッカーとマオイストとの間では、一部のトレッキングコースで現地の同行スタッフが寄付金と言われる金銭を支払ったこと以外、問題は起きていません。寄付金についても多くのトレッカーはそれがなされていることに多分気づいていないのではないでしょうか。 |
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市民生活は平常で、外国人旅行者も歓迎されています。
首都カトマンズにおける市民生活は普段通りです。商店もいつもと同じように店を開け、車も走り、観光客も市民も出歩いています。国際航空便も国内航空便も運航されております。すでに電話回線も復旧しており、市民生活にも活気があります。
「ネパール観光局」も「ネパール・トレッキング・エージェント協会」もツアーの運行に問題がないことを知らせてきています。
しかし、トレッキング前後に滞在するカトマンズ市内では、従来通り、集会場所等混乱が予測される場所への立ち入りはおすすめできません。また、今後マオイストの勢力下にある一部地域では治安部隊との激しい衝突も予想されます。もちろんそのような地域はトレッキングの目的地ではありません。
ヒマラヤは、これから陽春の季節を迎えます。シェルパたちが皆さまのお出でを笑顔で待っています。
(文:編集長 黒川 惠)
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