山旅情報誌 Newsletter
ネパール情勢についてのお知らせ
 新聞等マスコミでネパールの政変が報じられましたが、当社では、シーズン半ばのこの時期でもあり、皆さまへネパールの現地情勢をご報告するために、3月上旬に当社取締役企画部長を、調査のため現地へ派遣いたしました。
 現地では、在ネパール日本大使館、ネパール観光局、航空会社、ホテル業者、トレッキング手会社をはじめとする現地関係諸機関と会談をもち、最新情報の収集と現地視察をしてまいりました。皆さまにネパールの現在の
状況を知っていただき、ご安心いただくためにも、その結果を現時点での現地情勢としてご報告させていただきます。まもなくヒマラヤでは、シャクナゲの花が咲きはじめ、トレッキングシーズン中でもっとも山中が彩られる華やかな時期をむかえます。シェルパたちも皆様のお出でを笑顔でお待ちしております。
 なお、ご不明の点などございましたら、当社各営業所宛てにお問い合わせくださいますようお願い申し上げます。
ネパール情勢 2005年3月18日現在〈改訂版〉

1. 空路交通
 航空便は国際線、国内線ともにスケジュールどおりに運行されています。国際線は世界17都市とカトマンズを結ぶ直行便が週96往復便、通常どおりに運行されています。また同様に、国内線も通常どおりに運行されています。

2. 陸路交通
 路線バスがネパール全土の各地を結んで運行されています。
 カトマンズ盆地では交通規制はありません。ポカラ盆地でも昼間の交通規制はなく、夜8時から早朝4時までの夜間に限り、ポカラ盆地から東(カトマンズ方面)と南(ルンビニ方面)の2本の道路で出入りすることは規制されました。しかし、当社のツアーでは、カトマンズ〜ポカラ間の移動にはすべて空路を利用しますし、夜間に陸路で移動することはありませんので、このポカラ盆地への出入りの夜間交通規制は、当社のツアーにはまったく影響がありません。
 なお、当社のツアーで使用する専用車には “TOURISTS”(ツーリスト)の表示を掲げています。その理由は、万一、ストライキなどにより交通規制が出された場合でも、ツーリストの車の空港〜ホテル間の通行は許可されており、また、反政府武装組織(ネパール共産党毛沢東主義派、通称マオイスト)も「ツーリストには一切危害を加えない」と宣言しているからです。

3.通信 ※携帯電話も使えるようになりました。
 電話、FAX、電子メールなどの通信は、2月8日の規制解除以降、何の問題もなく、従来どおりに稼働しています。携帯電話は、マオイストが携帯電話を主要通信手段として使用していたので、それを封じるために政府が携帯電話の使用を規制していましたが、今後はNepal Telecom社に再登録手続きを行えば使えるようになりました。
 当社は、万一、通信規制が行われた場合を想定し、その対策として、アジアのどことでも通話が可能な衛星電話を、現在、当社のネパールの全ツアー・グループに配備し携行させています。

4.治安情勢
(1)カトマンズやポカラの情勢は平静です。視察で会談したネパール人の全員が「2月1日の国王による統制以降、カトマンズ市の治安状態は以前よりも平静になった」と言明しました。その理由は、それ以前には、ストライキやデモや、それに伴う交通規制が時々発生し、爆破騒動もありましたが、2月1日の統制以降は、それら一切が封じられたために、結果として以前よりも平静な状態になったとのことです。カトマンズ市内で警備兵が銃を持って詰めている場所は、政庁、王宮、軍施設、警察署、空港、幹線道路の交点などの要所に限られます。
 なお、カトマンズでのご滞在中は、市内は平静とはいえ万一の不測の事態を避けるために、単独での市内散策や集会場などへの接近は避けていただき、グループでの行動にご協力くださいますようよろしくお願い申し上げます。

▲カトマンズの街角

(2)トレッキングの人気エリアであるエベレスト山麓やランタン谷、マナン、ジョムソン、ムスタンなどの高山地帯には、日本政府外務省の危険情報は何も出されていません。その理由は、これらの高山地帯は、比較的少数の高地民族しか住んでいない人口密度の低い地域であるために、マオイストの活動地域ではないからです。また、当社募集カタログに記載のとおり、カンチェンジュンガのあるタプレジュン郡には外務省危険情報の「充分注意して下さい」が、カトマンズ郡とカスキ郡(ポカラ、ゴラパニ、アンナプルナ内院を含む)とヌワコット郡(カトマンズ郡とランタン谷の間)には「渡航の是非を検討して下さい」が出されています。
 外務省渡航情報および当社の「自主規準」(「渡航の是非を検討して下さい」が出されている地域への主催旅行実施の判断基準)につきましては、当社総合カタログ「世界の山旅・辺境の旅2004.10〜2005.5」の75ページに掲載されています。ご参照ください。

▲「ツーリストだけ」と表示した当社ツアーの専用車のひとつ

(3)一般のトレッキング・ツアーでは訪れることのない、ネパールの極西部地方やインド国境の南部低所地方などは、マオイストの重要な活動拠点になっており、以前と同様に、政府軍・警察とマオイストの衝突が発生しています。繰り返しになりますが、当社のツアーでこれらの地域を訪れることはありません。

5.市民生活と観光産業
 カトマンズやポカラなどの主要都市や、前記の高山地帯での、一般住民の日常生活は従来どおりに平穏です。日本の新聞でカトマンズの物資不足が報じられたことがありますが、これは特定の物資に関する過去の一時的な事例であり、現在、物資不足の問題はないとのことです。ツーリストの数は以前よりは減少していますが、ホテルやレストラン、トレッキング会社、観光施設、土産物店などはすべて以前と変わりなく営業し運営されています。ツーリストに提供されるホテルやトレッキングでのサービスは、すべて従来とまったく同じ内容と水準であり、何の不便もありません。

6.マオイストへの対応
 マオイストの指導者プラチャンダは、以前からBBCその他の外国メディアを通じて声明を発表し、その中で、「ツーリストはネパール国とマオイストにとって大切な客人であり、マオイストがツーリストに危害を加えることは絶対にない」と宣言しています。実際、現在までにツーリストがマオイストに危害を加えられた事例は皆無です。
 また、一部の地域では、マオイストがツーリストから通行税と称する寄付金を徴収する事例が発生していますが、この場合でもマオイストの態度は紳士的であり、最初に彼らの主義主張を流暢な英語で述べ、支払われた寄付金には領収書を発行しています。
 当社では、アンナプルナ南麓などマオイストに遭遇する可能性のある地域でのトレッキング・ツアーでは、トレッキング・スタッフ1名〜数名を偵察役としてグループより先行させ、また、万一、マオイストから寄付金を要求された場合には、チーフ・ガイド(サーダー)とツアーリーダーがマオイストとの全交渉にあたり、あらかじめ当社が準備したグループ全員分の相当額を寄付金として支払い、領収書を受け取ります。ですから、いずれにせよ、ツアーご参加者がマイオストに対面される可能性はひじょうに低いと言えます。

   


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