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Newsletterより抜粋
旅行業ツアー登山協議会 第2回総会で

 文 編集長:黒川 恵


 昨年7月23日に発足した「旅行業ツアー登山協議会」は、6月18日に社団法人日本旅行業協会において第2回総会を開催した。
 この総会では、協議会の前身である「ツアー登山の健全な発展を考える懇談会」以来の懸案でもあり、協議会発足後も検討委員会で議論を重ねてきた「運行ガイドライン」の審議がおこなわれ、平成17年1月1日から加盟会社で適用されることが承認された。
 この運行ガイドラインは、本邦内無雪期における「登山」「トレッキング」「ハイキング」等、縦走登山から軽登山まで国内登山を対象としたもので、ガイドライン本文に記述されている指針内容の重点事項をまとめた「概括」は右記のとおりである。
 また、コース難易度(コース・グレード)と引率者比率(ガイド・レシオ)については参考表として試案が示された。
 残された大きな課題は、協議会に加盟している71社の旅行会社が、コースの難易度に適合した引率者人数を適正に割り当て、人的対策をしっかりと講じることではないかと思う。さらに言えば、「ツアー登山の造成」から「登山」の概念が欠落し、「ツアー造成」の延長になってしまわないよう肝に銘じることではないだろうか。
 このガイドラインは、安全運行のための防波堤と水先案内人の両方の役割を担っていると言える。
(文:編集長 黒川 惠)

お客さま各位
 アルパインツアーサービス株式会社は、「日本の山旅」シリーズをはじめ、山と溪谷社とのタイアップ事業である、山岳写真やスケッチ、花の観察会など「テーマの山旅」や「登山教室」などの企画で、年間およそ3千人の方々を国内の山々へご案内しております。

 アルパインツアーサービス株式会社は、国内登山企画の運行にあたり独自のガイドラインを設け、参加者8人に対して引率者1名を下らないガイドレシオの下、必ず複数の引率者を同行させるなど安全運行に心を砕いてまいりました。

 これまでわたしどもが実行してきた内容は、このたび制定された旅行業ツアー登山協議会のガイドラインにそったものであり、そのことをたいへんうれしく、また誇りにも思う次第です。

 どうかこれからも登山・トレッキングに専門特化しているアルパインツアーで「素晴らしい日本の山々 再発見の旅」にお出かけください。

   《ツアー登山運行ガイドライン》
        概 括
1.安全対策
(1) 企画立案段階においてコース内容を充分に把握すること。
(2) 当該コースを実地調査し、直前調査すること。
(3) 引率者の技量及び経験度合いを確認し、管理監督すること。
(4) 募集段階において適切な情報提供と危険の告知をすること。
(5) 危急時対応として登山届を提出し、連絡方法を確保すること。
(6) 取扱会社として適切な保険に加入すること。
(7) 引率者の外部委託は適切におこなうこと。
(8) 参加者の健康状態把握に努めること。

2.人的対策
(1) 引率者の人数は、参加者の人数を考慮し、安全配慮の観点から適正なガイドレシオにおいて配意すること。
(2) 現場において参加者をみだりに自集団から離散させないこと。
(3) 離団希望者に対しては、安全配慮の観点から適切な判断を下すこと。
(4) ツアー登山の造成にあたり、関係法規及び安全登山、自然環境保全に関係する知識を得ること。

3.装具対策
(1) 引率者が所持すべき装具は、コース内容に応じて必要不可欠にして充分に現場対応力のあるものとすること。
(2) 参加者に対しても、コース内容に応じた装具を所持するよう案内すること。

4.顧客対策
(1) 参加希望者に対して、コース内容は適切に案内すること。
(2) 募集広告は、旅行業法に基づき適切な表示であること。
(3) ツアー登山特有の苦情に対して適切な対応をとること。

5.環境対策
(1) し尿処理に関わる問題について案内すること。
(2) 登山道及び山小屋の適切な利用について案内すること。
(3) 訪問地の環境保全に充分留意すること。

6.事故対策
(1) 予防はもちろん重要だが、事故発生時の対策と事故原因の究明を徹底すること。
(2) 企画立案段階から、「安全配慮義務」を果たすこと。
(3) 行動中の団体編成に充分留意すること。
(4) 疲労困憊の参加者を漫然と歩行させないこと。
以上


     
     
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