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Alpine Square / アルパイン広場

10月1日出発「インドの世界遺産・西ガーツ山脈フラワーハイキングとエローラとアジャンター2つの石窟群 8日間」

10月1日出発「インドの世界遺産・西ガーツ山脈フラワーハイキングとエローラとアジャンター2つの石窟群 8日間」

インドの花旅へ

今年発足した花旅ハイキング倶楽部は、お花好きの皆さまに大変ご好評いただいています。今回の花旅は、インドが舞台です。訪れたカース高地は、インド亜大陸西海岸沿いにある全長1600㎞にも及ぶ西ガーツ山脈の中部に位置します。インドにお花畑??というイメージをお持ちの方も多いと思いますが、浸食によって削られた大地はテーブルマウンテン状となっていて、雨季明けには乾燥した大地が一転し一面にお花畑が現れます。カース高地でのフラワーハイキングを楽しみ、更にはデカン高原で発見され東アジア仏教文化の元祖とも言われる石窟群へも訪れました。長い年月をかけて培われたインドの自然と文化に出会う旅となりました。

カース高地カース高地

カース高地でのフラワーハイキング

海岸部の都心から西ガーツ山脈へとバスを走らせると、景色は緑の大地へと変化していきます。2012年に世界自然遺産登録がされたカース高地は、サタラの街を起点に訪れます。日本人にはまだまだ知られていませんが、インド人観光客も多い人気のハイキングコースとなっています。固有種を含む約850種もの植物が自生する、生物多様ホットスポットとして注目を集めています。テーブルマウンテンの台地上は広い草原地帯となっていて、一面の緑の中に、ツリフネソウや、ツユクサ、キオンなど色とりどりの花々が雨季明けに美しく咲き誇っていました。お花を見つけては立ち止って撮影会となり、皆さまガイドの話を熱心に聞いていらっしゃいました。汗ばむ陽気の中、爽やかな風を感じながら楽しいフラワーハイキングとなりました。

ツリフネソウの群落ツリフネソウの群落

2つの世界遺産石窟群

旅の後半には、世界遺産のエローラとアジャンター2つの石窟群を訪れました。薄暗い石窟の中、親子3代に渡る程長い年月をかけて掘り続けられたという数々の彫刻は、なんとも素晴らしいものでした。日本の法隆寺金堂壁画は、アジャンター石窟の壁画の影響を受けていると言われています。数千キロ離れた日本とインドの間に仏教美術が通じていることに驚き、緻密な壁画には見惚れるばかりでした。エローラ遺跡では突如スコールに見舞われ、石窟僧院の中でしばし雨宿りとなりました。かつてこの地を訪れた旅人も僧院を訪れ宿として利用していたとの話を聞き、歴史と同じ空間に今いることに、想いを馳せる出来事となりました。道中ではインド人観光客の彼らから「一緒に写真を撮ろうよ!」と何度も声をかけられました。まだまだ外国人観光客が多くはないこのエリアでは、日本人は珍しいようです。親日家なインドの方々との交流も多く、楽しい観光時間となりました。

アジャンター石窟の仏像アジャンター石窟の仏像

インド旅の“ふれあい”

フラワーハイキングの後には、現地ガイドの計らいで近隣の民家にお招きいただきました。
裏庭で栽培しているレモングラスを入れた手作りチャイの美味しかったこと!各家庭でレシピは違うようで、実際に作っている台所にお邪魔し、皆で作り方をのぞかせていただきました。サタラでは街歩きも楽しみました。香辛料や穀物の量り売りをのぞいたり、卸売クッキーの味見をしたり、手作りの革製品のサンダルは女性陣に大人気!興味津々に歩く私達に、インド人たちも興味津々。あちこちで話かけられ、あっという間に輪が広がっていきました。スケジュールにはない、現地での出逢いを重ね、色濃い旅の時間となりました。たくさんの出逢いと大きな瞳のナマステ!に心を奪われ、帰国の頃には毎食食べていたカレーも懐かしむ程に…。一度その地を踏むと、また再訪したくなる。インドにはそんな魅力が溢れていました。

ナマステ!ナマステ!