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Alpine Square / アルパイン広場

6月2日出発「北極圏・スピッツベルゲン島探検クルーズ 13日間」

6月2日出発「北極圏・スピッツベルゲン島探検クルーズ 13日間」

先日、6月2日出発「北極圏・スピッツベルゲン島探検クルーズ 13日間」より帰国いたしました。スピッツベルゲン島はノルウェーの北西部、北緯74~81度に位置するスヴァールバル諸島最大の島で、九州とほぼ同じ面積です。諸島内で唯一の有人島でもあり、人が定住する場所としては世界最北の地とされています。あまり聞き慣れない場所ですが、「スヴァールバル条約」と言えばピンとくる方もいるかもしれません。スヴァールバル条約は、①スヴァールバル諸島をノルウェーの領土と認める、②批准した国の人は、誰でも自由に移住して経済活動を行う権利を有する、というもので日本は1920年に批准し、今では40か国以上の国が批准しています。スピッツベルゲンは距離こそ日本から遠く離れていますが、実は意外なところで身近な存在だったのです!今回、雄大な大自然を前にして、「ここに移住したい!」と思ったのは私だけではないはずです。

氷河に大接近氷河に大接近

感激!ホッキョククマとの遭遇

9日間のクルーズ中は、何をしていてもホッキョクグマ優先で、スタッフがホッキョクグマを発見すると船内にアナウンスが流れます。そうなると、食事中だろうと、休憩中だろうと、みんな慌てて外に飛び出して、双眼鏡やカメラを構えてホッキョクグマを探します。時には、急遽ゾディアックボート(エンジン付きのゴムボート)に乗り換えて、ホッキョクグマに急接近することもありました。1頭でも見られたらラッキー!なのに、今回は初日から出会うという幸先の良いスタートで、クルーズ中には合計8頭ものホッキョクグマに出会えました。中でも、この春生まれたばかりの子グマ2頭を連れた母グマとの出会いにはとても興奮しました。最初は母親の上に乗ってじゃれ合っていた子グマたちに、やがて授乳を始めた時は、みんなで息をひそめて見守りました。長年ホッキョクグマの研究をしているスタッフも授乳シーンを見たのは初めてと言うぐらい、とても貴重な瞬間でした。我が子を慈しむ姿は人間そっくりで、愛情に溢れていました。極北の過酷な環境の中でも、小さな命がたしかに成長していることに、生命の尊さと力強さを感じたものです。

授乳中のホッキョククマに遭遇授乳中のホッキョククマに遭遇

絶景のスピッツベルゲン島ハイキング

スピッツベルゲンとは、“尖った山々”という意味です。その名の通り、急峻な山々が海から突き出ている様子は、クルーズ船の甲板から眺めているだけでも圧巻です。実際にスピッツベルゲン島に上陸してハイキングをしてみると、少し標高を上げるだけで氷雪を抱いた鋭い山々ときらめく海が織りなす絶景が広がり、思わず歓声が上がりました。まさに、ここでしか見られない風景です。見渡す限り絶景が広がり、何度も足を止めて見とれてしまうのでなかなか前に進みませんでした。時おり、トナカイやホッキョクキツネが姿を現し、私たちを楽しませてくれました。また、足元には紫色のユキノシタがびっしりと咲き誇っていて、短い夏の到来を待ちわびたかのようでした。

絶景が広がるハイキング絶景が広がるハイキング

気分はまるで探検家!ゾディアッククルーズ

ハイキングや野生動物との出会いはもちろん、ゾディアックボートというエンジン付きゴムボートでのクルーズも大きな魅力です。海面から突き上げる大迫力の氷壁に接近できたり、ホッキョククマやシロイルカ、海鳥などの野生動物にそっと近づいたりできるのは、小回りが利くゾディアックボートならではの魅力です。静寂に包まれた中、冴えきった風を頬に受けながら氷山漂う大海原を航海すれば、気分は爽快、まるで氷の世界に溶け込んでいくような感覚です。また、何十万羽もの海鳥が騒がしく頭上を飛び交う様子は圧巻の一言で、まるで海鳥の楽園に迷い込んでしまったかのようでした。その光景はもちろん、けたたましい鳴き声や鳥のにおいまでもが今でも強烈に印象に残っています。海上に浮かんでいる衰弱したハシブトウミガラスをトウゾクカモメがついばむ場面や、ホッキョクキツネがハシブトウミガラスを狩る場面にもタイミングよく出会えました。真に野生の世界を目の当たりにし興奮すると同時に、厳しい環境で必死に生きる動物たちの姿に心打たれました。ゾディアックボートでの探検は、甲板の上にいるだけでは決して体験できない大冒険の旅となりました。

何十万羽もの海鳥が飛び交う何十万羽もの海鳥が飛び交う

このレポートはわたしが担当しています。

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