世界の山旅を手がけて49年 アルパインツアー

海外・国内のハイキング、トレッキング、登山ツアーのアルパインツアーサービスです。

お問い合わせ

facebook twitter

Alpine Square / アルパイン広場

10月9日出発「フィジー最高峰トマニビ山(1,324m)登頂と 楽園マナアイランド・リゾートの休日 6日間」

10月9日出発「フィジー最高峰トマニビ山(1,324m)登頂と 楽園マナアイランド・リゾートの休日 6日間」

南太平洋メラネシアに浮かぶ楽園・フィジー

「フィジーってどこにあるの?」、「フィジーって山はあるの?」。登山愛好家にとってフィジーは縁遠い地域だと思います。募集を開始した段階でみなさまからそのような質問をいただきました。フィジー共和国はメラネシアの国家で約330の火山島とサンゴ礁の島から成ります。位置的にはオーストラリアの東、ニュージーランドの北に位置し、西にバヌアツ、ニューカレドニア、北にツバル、東にトンガがあります。今年の7月、日本とフィジー間の直行便が就航されました。今回のコースは就航を記念して、フィジーの最高峰トマニビ山(1,324m)に登ることと、小島に宿泊し、美しい海を満喫するという2つのテーマを軸に実施しました。
私たちはフィジー到着後すぐに泥温泉を訪れましたが、スコールに見舞われ、温泉に跳ね返る雨しぶきを浴びながらの入浴となりました。そのような状況下でもみなさんはとても元気で、ジップライン(木々の間に張られたワイヤーロープをプーリーと呼ばれる滑車を使って滑り降りる遊び)なども大はしゃぎで堪能しました。

入浴したサンベト泥温泉入浴したサンベト泥温泉

フィジー最高峰トマニビ山(1,324m)

フィジーの最高峰はメインランドであるビチレブ島北部に位置しています。「フィジーに山なんてあるの?」と思われがちですが、島の中心部は深い森に覆われ、多くの山が存在します。登山口まではランドクルーザを5台で移動しました。ぐんぐん標高を上げ、ナヴァイ村に到着しました。ここで地元のガイドと合流し登山開始です。昨日の大雨の影響でトレイルはドロドロでした。所々で木や植物に掴まりながら登るような箇所もあり、滑らないようにお互い声をかけあいながらの登山しました。山頂が近づくと、またしても雨が降り出しました。ただ気温は20度前後あるため、雨具は着用せずに歩きました。全身ずぶ濡れ、ドロドロの状態で全員登頂!「こんな登山初めてだけどとっても楽しい!」という声があがり私も一安心。下山は往路を戻ります。「がんばれ!がんばれ!」と明るいフィジーのガイド達に励まされながら大騒ぎの思い出深い登山となりました。

ドロドロになり登ったトマニビ山ドロドロになり登ったトマニビ山

ママヌザ諸島に浮かぶリゾート・マナ島

旅の後半はいよいよリゾートです。ママヌザ諸島は本島ビチレブ島の西に位置し、年間を通して降雨が少ないまさに楽園のようなエリアです。本島からスピードボートに乗って約90分、透き通るような海が広がるマナ島に到着しました。マナ島は西側半分がマナアイランドリゾートというホテルで東側半分に地元民がくらす小さな島です。ホテルにチェックイン後、さっそく貸切ボートで白砂の無人島を訪れました。今回はシュノーケリング初体験の方が多く、まずは練習です。ボートに掴まり呼吸方法などを念入りに確認し、出来るようになった方からボートを離れていきました。海水は透き通るような透明度でカラフルな魚が私たちの周りを悠々と泳いでいます。「本当に天国みたい!」とみなさんからも感激の言葉が自然と出てきます。マナ島へ戻った後は夕日を観賞したり、ホテル主催の“ヤドカリレース”を観戦したりとリゾートの滞在を堪能しました。

シュノーケリングの練習風景シュノーケリングの練習風景

無人島モンドリキ島へ

スピードボートを貸し切りモンドリキ島へ行きました。この島はトム・ハンクス主演の「キャストアウェイ」の舞台となった無人島です。マナ島よりも秘境感が漂い「これぞフィジー」という景色が広がっています。上陸後は撮影の舞台を見学しながら展望地までの登山をしました。急斜面を登り大海の景色を堪能後無事下山しました。その後、希望者はシュノーケリングを楽しみました。今回のコースで2回目となるのためシュノーケリングのためすっかり慣れていました。
今回は6日間というコンパクトなコースですが、実に内容の濃い旅となりました。「フィジー」は「海」という印象が先行しがちですが、そこには山もあり、山麓で暮らす人々の生活がしっかりと根付いています。ヒマラヤやアンデスのような山岳展望こそありませんが、明るいフィジーの人たちと登る登山はとても新鮮です。フィジーには“ケレケレ”という言葉があります。要約すると「お互いに助け合うこと、支え合うこと、助けること」です。また、フィジーは「世界一幸せな国(主観的観点において)」の常連国です。私はフィジーの自然を通して新たな“山の楽しみ方”を学びました。ケレケレ!

モンドリキ島にてモンドリキ島にて