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10月25日出発「Mt.キナバル(4,095m)登頂と南の島の休日 6日間」

10月25日出発「Mt.キナバル(4,095m)登頂と南の島の休日 6日間」

ボルネオ島に位置するキナバル山(4,095m)

ボルネオ島はグリーンランド、ニューギニア島に次ぐ世界で3番目に大きな島です。島内はマレーシア、インドネシア、ブルネイの3ヶ国に分かれています。キナバル山はマレーシアの最高峰で島北部のサバ州に位置しています。このエリアは赤道が至近で、山麓には熱帯雨林が広がり独特な植物や動物が生息しています。中でもラフレシアは世界一の大きさを誇る花で「ここだけにしか咲かない花」として知られています。その他にもウツボカズラ(食中植物)や、ボルネオゾウ、テングザルなど、世界中の植物&動物愛好家から注目を集めています。
今回は茨城県古河市の山岳会「アルペンハイキングクラブ」の40周年記念企画でメンバー23名と6日間の行程でキナバル山に登ってきました。出発の1年半前から準備をはじめ、複数回の説明会も実施し、満を持しての出発となりました。

 

ナバルから眺めたキナバル山ナバルから眺めたキナバル山

1泊2日のキナバル登山①

登山口は約1,800mのティンポホンゲートです。今回は人数が多いため6名の地元ガイド、1名の日本人ガイド、当社からは寺井、和田の2名、合計9名のスタッフが同行しました。1日目は標高差1,500mを登り、ラバンラタ小屋を目指します。ラバンラタ小屋まではジャングルの中の整備された登山道をひたすら登ります。トレイル上には東屋が全部で7つあり、トイレも設置されています。歩き始めはミッキーマウスフラワー(ツリフネソウの仲間)や小さなウツボカズラ、ランの花を眺めながら歩きました。標高が上がるにつれウツボカズラのサイズも大きくなり、ネズモドキなど高山帯の植物へと植生が変化していきます。約7時間かけてラバンラタ小屋へ到着。到着後はバイキングの夕食と明日の話をして翌日の登頂へ向け早めの就寝となりました。今回は初めての海外登山の方も多く「わーベッドが1人1台あるなんてすごい!」と感動している方もおり、明日は絶対山頂までご案内したいという強い闘志が沸いてきました。

PHQの登山口にてエイエイオー!PHQの登山口にてエイエイオー!

1泊2日のキナバル登山②

いよいよサミットプッシュです。ヘッドランプを点け2:30に歩き始めました。ここからは森林限界を抜けひたすら登りが続きます。前半は2015年の地震で新たに付けられた階段状のラナウトレイルを登ります。「寝起きでこれはきついわ~」と皆さん苦労されていました。標高3,800mのサヤサヤ小屋でチェックをすませ、広いスラブ状の登りがはじまると、夜が明け空が赤く染まりました。地震で折れてしまったドンキーイヤーズピークが間近に迫り、キナバルサウスの下に雲海が広がるキナバルならではの景観に「すごい景色!これは日本では見れないよ!」と感嘆の声が飛び交います。やがて最高峰ロウズ・ピークの頭が見え、いよいよ最後の登りです。手を使い岩場を慎重に登り無事登頂しました。喜びもつかの間、今日は登山口まで標高差約2,300mを一気に下る必要があり、アルペンハイキングクラブの山田氏からも激が飛びます。朝食を小屋で食べ雨の降る中みんなで声をかけながら下山しました。下山中に食べたオレンジの味はとてもあまく、今回の山旅に強いインパクトを残してくれました。

夜が明ける中山頂を目指す夜が明ける中山頂を目指す

カヤックや海のリゾート満喫

下山後は2日間、コタキナバルのリゾートを満喫しました。ブンカブン川のカヤックではカヤック初体験の方が多く大騒ぎでした。どうしても進まない方がいてモーターボートに引っ張ってもらったり、みんなでサンセットクルーズやマングローブに付く蛍を観賞したりととても楽しい時間を過ごすことができました。夕食もとても豪華です。水槽から生きた魚介をそのまま調理してもらう屋台を訪れました。伊勢えびや牡蠣、ホタテやソフトシェルクラブなど次々と料理が運ばれてきます。「食べるのに夢中で言葉を忘れてたよ!」と大好評でした。最終日はコタキナバルからボートで約10分のマムティック島を訪れました。オプショナルツアーのパラセイリングが特に盛り上がり、キナバル山よりもこっちの方が何倍も楽しい!本当に今回は楽しかった!と大喜びで、私はとても幸せな気持ちになりました。「お客様の喜びが自分の喜びに直結する」ことを再確認できる山旅となりました。

大騒ぎとなったカヤック体験大騒ぎとなったカヤック体験