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Alpine Square / アルパイン広場

12月5日出発「エチオピア最高峰ラスダシャン(4,550m)登頂とダナキル砂漠 12日間」

12月5日出発「エチオピア最高峰ラスダシャン(4,550m)登頂とダナキル砂漠 12日間」

東アフリカの雄、エチオピア

エチオピアは人口約1億人、国土面積は日本の約3倍の大きさを誇ります。東アフリカに位置し東をソマリア、南をケニア、西を南スーダン、北西をスーダン、北をエリトリア、北東をジプチに囲まれた内陸国で、国土の形状からアフリカの角と呼ばれています。アフリカ最古の独立国(アクスム王国AC100年頃~)および現存する最古の独立国の1つとしても知られています。国土の大部分がエチオピア高原を中心とする高地で、標高が高く降雨が多いため、浸食が激しく深い谷や崖が多いのが特徴です。今回のコースはエチオピア最高峰ラスダシャン(4,550m)登頂とダナキル砂漠訪問をメインとした特別企画で、12人のお客様をご案内してきました。エチオピア航空の直行便でアディスアベバに到着すると、アフリカ特有の雰囲気が広がり、参加者の皆さんも一気に旅モードへと入りました。アディスアベバは標高が2,440mと「首都」の標高ランキングでボリビア、エクアドルに次ぐ世界第3位に入る高地に位置しています。アディスアベバでは「裸足のランナーアベベ」がトレーニングしていた山などを散策しました。

エチオピアの台地を見下ろすエチオピアの台地を見下ろす

エチオピア最高峰ラスダシャン(4,550m)

エチオピア最高峰ラスダシャン(4,550m)はエチオピアの北部に位置しており、今回は2泊3日のテント泊で登頂しました。登山口となるチロレバ村は世界屈指のロングトレイルである「シミエン・トレイル」上にあります。ジープで4,200mのブワヒット峠を越えて村に入ると数10名を超える村民の子供たちが集まってきました。この日は彼らの学校の校庭でテントを張ります。テントはとても快適です。内部で直立することができ、中にはなんとベッドが準備されています。ガイドやライフルを持ったガードマン、ポーターなどたくさんのスタッフと合流し、皆さん一緒に踊ったり、歌ったりと大いに盛り上がりました。2日目の登頂日は12時間行動です。周囲は“This is アフリカ”という雰囲気で、一面に広がる荒野を一歩一歩登ります。歩き始めて約5時間、ようやく山頂部の大きな岩壁が見えてきました。ラスダシャンは“皇帝の前に控える将軍”という意味があり、その名の通り、周囲の岩山とは違う圧倒的な迫力があります。私たちはその岩壁を、手を使いながらよじ登るようにして通過し、念願の山頂へと立ちました。

ラスダシャンの岩壁を眺めながら山頂へラスダシャンの岩壁を眺めながら山頂へ

いよいよダナキル砂漠へ

ダナキル砂漠はエリトリアとの国境線近くに位置しています。2,000mを越える高原地帯からジープで一気に標高-100mの大地溝へと移動します。気温はぐんぐんと上がり40℃を越えました。キャンプサイトに到着した後はさっそく観光にでかけます。まずはガスマスクを装着し、ダロール火山へ。灼熱の大地を約30分登ると、緑、黄、茶、黒の異様な景色が広がり、ぶくぶくと噴気を上げています。まるでどこか新しい惑星に迷い込んだような感覚となり「何この景色、地球じゃないみたい!」と皆様も大興奮です。続いてアサレ湖という塩湖を訪れました。一面に広がる干上がった塩湖の一画にぽっかりと穴が開いており、透き通るような泉が沸いています。数人の方はさっそく水着に着替え、飛び込みました。塩分濃度がとても濃く、入浴するとぷかぷかと浮かびます。その後はうっすらと水が張っている場所に移動し、ウユニ塩湖さながらの鏡張りを見学しました。あるお客様が「私は100ヶ国近く訪問したけどここは本当に素晴らしいわ!」と感動をガイドに伝えていらしたのがとても印象的でした。

塩の泉で浮いてみました

ダロール火山で「はいチーズ」!ダロール火山で「はいチーズ」!

エルタ・アレ火山

翌日はダナキル砂漠を延々と走り、遊牧民アファール族の村などを訪問しながらエルタ・アレ火山の麓へ移動します。エルタ・アレ火山が近づいてくると“鬼押し出し”のような悪路が続きました。まるでインディ-ジョーンズのような道でジープといえども掴まっていないと体が転がりそうになります。ドライバーが「今、中国が新しいアスファルトの道を作ってくれてるんだよ!」と工事中の道路を指さして誇らしげにしていました。登山口には日没ぎりぎりに到着、4時間ほどかけヘッドランプの明かりを頼りに山頂部に登りました。その後はさっそく火口に向かいます。エルタ・アレ火山は、ぐつぐつと沸くマグマを火口の淵から眺めることができる世界でも数少ない場所です。しかしながら今回はガスが多く、火口淵で野天泊しガスが晴れるのを待ちましたが、結局マグマを見ることはできませんでした。残念でしたが最後は天然の野天風呂に浸かり大満足での帰国となりました。
エチオピアは自然の宝庫です。まだ訪れたことがない方はぜひご検討ください。

 

旅の締めはアフデラ湖の野天風呂旅の締めはアフデラ湖の野天風呂