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【今日の山】 英国最高峰 ベン・ネヴィス(1,344m)

【今日の山】 英国最高峰 ベン・ネヴィス(1,344m)

ハイランド地方にどっしり聳える大きな山

本日、紹介する山はベン・ネヴィス(標高1,344m)です。スコットランドの最高峰にして英国の最高峰でもあるこの山は、英国諸島の最高峰ということもあり、年間12万人ほどが登る人気の山です。山の名前の由来は、「雲の中に頭を突っ込んだ山」、「悪意のある山」、「巨大な山」など諸説ありますが、山頂付近がいつも霧に覆われているときが多く、「雲の中に頭を突っ込んだ山」というのが私の印象では一番合っている感じがしています。標高1,344mとはいえ、標高30mから往復しないとならないため、健脚者向けの山になります。標高が低いとはいえ、歩き出すとハイランドの他の山同様に、風から身を守る大きな木や林もないため、雨具などのしっかりとした登山装具は必携です。前述の通り、霧に包まれることの多い山ですが、山頂付近でふと視界が開けたときに、広がるハイランド地方の荒涼とした大地は感動を覚えるはずです。

山麓から望む霧に覆われたベン・ネヴィス山麓から望む霧に覆われたベン・ネヴィス

英国クライマーを育んだベン・ネヴィス北壁

山としてのベン・ネヴィスに魅力を加えているのがその北壁の存在です。ベン・ネヴィスの北側は、山頂から600mほどの落差で壁を成しており、いくつものクライミングルートが開かれています。英国の著名な登山家クリス・ボニントンやダグ・スコット、ドゥーガル・ハストン、ドン・ウィランスなど私が本の世界で憧れた英国の登山家たちがその氷雪クライミングの技術を磨いた山のひとつがベン・ネヴィス北壁でした。安直過ぎるたとえではありますが、日本でいえば、富士山の吉田口の登山道の裏側に谷川岳の一ノ倉沢の岩場が広がっていているようなものです。登山道の8合目から9合目あたりから、北壁側の急峻な岩場を時折、望むことができ、そんなことを考えながら登ると、より一層、ベン・ネヴィスの懐の深い魅力を実感できるはずです。

急峻なベン・ネヴィスの北壁急峻なベン・ネヴィスの北壁

ベン・ネヴィス登山

ネヴィス川沿いにあるビジター・センターから橋を渡ってスタートします。牧草地をまっすぐに登り、やがて緩やかに登る旧登山道に合流します。ここから山腹につけられた良く整備された登山道を緩やかに登ります。標高600mほどの中腹につくと北壁側(山上湖)へと向かう登山道との分岐にきます。ここから8合目あたりまで急斜面にジグザクにつけられた登山道を登ります。傾斜が緩くなってくると視界も開け、遠くに山頂が見えます。霧などで視界が悪いときに備えて、ところどころ、かなり大きな石積みのケルンがあります。視界が悪いときには、とくに急峻に切れ落ちている北壁側には寄らないことが肝要です。5月は年により山頂付近に雪が残ることがありますが、8合目以降は傾斜も落ちるため、ストックがあれば十分です。標高差1,300mを1日で往復するため、健脚向けの登山となります。

傾斜が緩くなってきた山頂付近をいく登山者傾斜が緩くなってきた山頂付近をいく登山者

このレポートはわたしが担当しています。

川高 雄

川高 雄

/ 東京本社

本社の営業企画部チームを率いて企画造成に邁進。50周年事業で培った経験を糧に今年も感動の旅をお届けできるよう奮闘中。上智大学山岳部出身。(企画)

①国内で好きな山:剱岳、尾瀬、富士山、前穂高岳
②海外で好きな山:ノルウェーの山、スウェーデンの山、フランスの山、アルバニアの山、ポルトガルの山
③趣味:料理(世界で食べたおいしい料理を自分で作る)、読書(プラントハンターものと日本の江戸時代ものにはまりつつある)。トレイル・ランニング(トレランデビューを果たすも散々な結果にリベンジを誓う)