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Alpine Square / アルパイン広場

【エリア紹介】 フィッツロイ山群(アルゼンチン/パタゴニア)

【エリア紹介】 フィッツロイ山群(アルゼンチン/パタゴニア)

地の果ての大自然へ

南米の南端、アルゼンチンとチリにまたがる南緯40度以南の地の果ての地パタゴニアは、生物学者ダーウィン、探検家エリック・シプトンやティルマン、そして作家のサン・テグジュペリやブルース・チャトウィンなどをはじめとする、多くの人を惹きつけてきました。パタゴニアというとどうしても氷雪抱く花崗岩の岩峰や南極、グリーンランドに匹敵する多数の氷河ばかりに目を奪われがちですが、この地の大半を占める地平線まで続く広大なパンパの大平原を車で走り、大空に流れる雲を眺め、吹く抜ける風を感じ、厳しい自然に生きる人や動植物などの出会いこそ、パタゴニアの旅をいっそう魅力的にする要素のひとつです。地球の真裏、日本からは北米を乗り継いでやっと到着できる遙か遠い場所ですが、ここにしかない大自然の絶景を眺めれば、その長い移動の疲れは一瞬で吹き飛ぶはずです。何度も行ける場所ではありません。2週間程度は時間をかけて、出来ればトレッキングをしながら岩峰の間近まで足を伸ばすことをおすすめします。

尖峰が連なるフィッツロイ山群尖峰が連なるフィッツロイ山群

厳しい自然条件が創造した岩峰群

フィッツロイ山群は、大陸氷原の東側、アルゼンチン領にある世界的に有名な山群です。セロ・トーレ(3,102m)やフィッツロイ(3,405m)に代表される、芸術的な3,000m級の岩峰群が立ち並び、世界中のクライマーの憧れの対象となっています。特にフィッツロイの西南に聳えるセロ・トーレは、オベリスクの頂上に巨大なキノコ形の氷塊をいただく岩山の究極の形とされ、加えて大陸氷原を吹き抜ける強風をまともに受けるため、登るのに世界で最も困難な山とも呼ばれています。実際に登頂を目指すクライマーは天候待ちに何週間も費やすことも珍しいことではないそうです。フィッツロイ山群は山麓に位置する町チャルテンからも見上げるほどの至近距離に位置するため、日帰りハイキングでも十分に迫力ある展望が楽しめます。山中での宿泊を伴うトレッキングは、自然保護のため山小屋は無く、テント泊となりますが、寝袋を含めた幕営装備はスタッフがすべて運ぶため、身体への負担は少なくおすすめしたい旅のスタイルです。

難峰セロ・トーレを正面にトレッキング難峰セロ・トーレを正面にトレッキング