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Alpine Square / アルパイン広場

6月26日出発 第84回 岩崎元郎さんと行く“地球を遠足”シリーズ 「モンゴルの古都・カラコルムと ツェンケル・フラワーハイキング 7日間」

6月26日出発 第84回 岩崎元郎さんと行く“地球を遠足”シリーズ  「モンゴルの古都・カラコルムと ツェンケル・フラワーハイキング 7日間」

世界一少ないモンゴルの人口密度

シリーズ企画第84回目を迎えた岩崎元郎さんと行く“地球を遠足”は、18名のお客様とモンゴルの大草原に出かけてきました。日本からモンゴルまでは直行便で約5時間30分と近く、時差もわずか1時間のため、体への負担が少なく訪れることができます。面積は日本の4倍もあり、大部分はイメージどおりの果てしなく続く大草原です。人口密度が世界一少ない国としても知られており、1k㎡あたり約2人しかいません。ちなみに、東京都豊島区は1k㎡あたり約20,000人ですのでその差はなんと約1万倍です。飛行機が首都ウランバートルに着陸した際、「モンゴルがこんなに都会だとは思わなかった」と皆さんが驚いていましたが、ウランバートルは、全人口の約半分にあたる150万人が暮らす大都会です。大草原を想像していた皆さんは圧倒されたようにバス車内から市内の様子を眺めていました。

モンゴルの大草原へ

2日目は8台のジープに分乗し、ウランバートルから西へ約380Km離れたカラコルムに大移動しました。市内を抜けると景色が一変し、大草原が広がる“This is MONGOL”という景観がひたすら続きます。人工物は時折オボー(チベット仏教の道標)を目にする位です。当然のことながらトイレもありませんので、青空のもと折り畳み傘などを利用して物陰を作り用足しをします。道中は草原の中に簡易テーブルと椅子を準備して羊の群れのすぐ脇で休憩しました。「本当に何もないのね」、「空がおおきいわ」など、体いっぱいにモンゴルを感じていただけたようで皆さんからは大好評でした。移動に利用するジープにはトランシーバが付属されているため、号車対抗の歌合戦をしたり、走行の順番を変えて写真を撮ったり和気あいあいと楽しむことができました。カラコルム到着後は、チンギスハーンのモンゴル帝国に思いを馳せながらデール(民族衣装)に着替えての記念撮影や、世界遺産エルデニ・ゾー(チベット寺院)を見学しました。

ツェンケル温泉周辺でのフラワーハイキング

今回のハイキングには決まったルートはありません。現地で花の咲いていそうな場所をジープで探し、花咲く草原を自由自在に歩くことが出来るのです。最初は「花を踏んでしまうわ!」など皆さんためらいながら歩いていましたが、「一列になって歩くと踏み跡ができてしまいますよ」とお伝えし、最終的にはこの“モンゴルスタイル”のハイキングを楽しんでいました。岩崎さんが“フラワーピーク”と名付けた無名の山(丘?)にも全員で登頂しました。花の種類も多く、エーデルワイスをはじめ、キバナカワラマツバ、フウロ、セージ、キキョウなど色とりどりの花模様を楽しむことができました。翌日も早起きをして、キャンプサイトの近くに見えた無名峰(丘?)に登りましたが、やはりその場でルートを考えながら散らばった状態で歩き、山頂で合流するようなハイキングを楽しみました。なかなか他の国ではできないような経験に皆さんも大喜びでした。

モンゴル式“ゲル”での宿泊体験

モンゴルといえば「ゲル」をイメージする方も多いと思います。今回のコースではウランバートルでの宿泊以外はゲルに宿泊(計4泊)をしました。もちろんツーリスト用のゲルですのでベッドやその他の付帯設備はしっかりしています。モンゴルのツーリストキャンプはそのほとんどが各町から離れた草原や砂漠地帯に建てられています。私たちが連泊したツェンケルのキャンプは町からオフロードの草原を1時間以上進んだ草原の谷にありました。周辺はまさに絵葉書のような景色が広がり、近くに小川が流れ、自然にできた小さな湖が点在し、遊牧民に飼育されているヤクや羊が草を食んでいました。ここには温泉も湧いており、大草原の露天風呂も堪能できます。今回のお客様同士でも「どこのゲルが良かった」、「ゲルでの宿泊が私の今回の目的だったけど本当に素敵だった」などの感想が飛び交い、とても貴重な体験を皆で分かち合うことができました。