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11月22日出発「世界遺産アンコール遺跡群と聖山ハイキング5日間」

11月22日出発「世界遺産アンコール遺跡群と聖山ハイキング5日間」

一生に一度は訪れたい「アンコール遺跡群」

 ほとんどの方がその名前を知っている世界的に有名なアンコール遺跡群は、インターネットで「世界遺産」や「遺跡」のキーワードで調べると、間違いなく上位ランキングに顔を出す人気の遺跡群です。アンコール遺跡群は、9世紀から16世紀末に掛けて栄えたクメール王国時代の遺跡で、150年程前までその存在を知られていませんでした。
 近年は、たくさんの観光客が訪れる人気ぶりで、多くの方々は有名なアンコール・ワットとアンコール・トム(バイヨン寺院)に、その他の一部の遺跡のみを駆け足で巡っています。今回のコースは5日間という短い日程ながら、クバル・スピアンや聖山プノン・クーレンなど郊外に位置する遺跡まで足を延ばし、各地での軽ハイキングを楽しみました。

ハイキングより大変な遺跡観光!?

 今回訪れた11月下旬は5月まで続く乾季のスタートで、天候や気候にも恵まれ比較的過ごしやすい中で訪れることができました。それでも冷え込んできた日本と比較すると蒸し暑さを感じる気候です。乾季のベストシーズンとはいえ、この気候の変化には気を付けなければいけませんが、もっともハードな行程はおそらくアンコール・トムとアンコール・ワット。短期間の観光では1日に凝縮した行程で訪れますが、カンボジア到着翌日に観光だからと思って油断していると、日差しと照り返しや気候に加え、段差の登り下りが意外と大変なのです!
 今回は日程2日目と3日目に分けてアンコール・トム、アンコール・ワットを訪れましたが、それでも軽ハイキングで出掛けたクバル・スピアンの方が涼しく快適で、混雑もないことから気持ちの点でも気楽に楽しめたかもしれません。

丁寧に施された彫刻の数々と郊外の遺跡

 アンコール・トムのバイヨン寺院をはじめ、アンコール・ワットの各回廊、バンテアイ・スレイやタ・プローム、さらにはクバル・スピアンなどで見られるレリーフや彫刻の数々について説明を聞きながら見学しました。いったいどれだけの人が携わり、どれぐらいの時間を掛けて築き上げたものだろうと、毎回感心させられる壮大な規模です。彫刻だけでなく回廊の作りやシルエットなども、その美しさに感心させられ思わず写真に収めたくなります。
 また、アンコール王朝幕開けの地である聖山プノン・クーレンやクバル・スピアンなどの郊外では、静かな森の中を軽ハイキングしながら見学できました。

世界遺産危機リストに瀕した過去

 ユネスコの世界文化遺産に1992年に登録されたアンコール遺跡群ですが、時を同じくして危機遺産にも登録されていました。これはカンボジア内戦による破壊や盗掘、略奪によるものでした。その後、フランスや日本などの協力により修復支援が行われ2004年には危機遺産から解除されました。
 カンボジア2番目の世界文化遺産としてタイ国境近くに位置するプレア・ヴィヘア寺院は、2008年に世界遺産登録されました。タイとの国境問題により心配された時期もありましたが、お互いの外交努力もあり現在は平穏を取り戻しました。ぜひ一緒に訪問してください。