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Alpine Square / アルパイン広場

12月4日出発「オーストラリア大陸最高峰Mt.コジオスコ登頂とタスマニア島フラワーハイキング 8日間」

12月4日出発「オーストラリア大陸最高峰Mt.コジオスコ登頂とタスマニア島フラワーハイキング 8日間」

南半球のオーストラリア、タスマニアへ

 日本は寒い日々が続いておりますが、これから夏を迎える南半球のオーストラリアへ、お花好きな10名の皆さまと出かけてまいりました。日本の約21倍という広大な面積を誇るオーストラリアは、砂漠気候から亜熱帯気候まで様々な自然環境が存在します。今回の旅の舞台は大陸南西部に位置するMt.コジオスコとタスマニア島です。2つの異なるネイチャースポットをめぐる『花旅ハイキング倶楽部』特選のオリジナル企画として、初夏のこの時期、お花のベストシーズンに訪れました。カンガルーのモチーフが可愛らしいカンタス航空でブリスベンから首都キャンベラへと乗り継ぎ、コジオスコ山麓のスレドボ村へと向かいました。

快適なカンタス航空での空旅快適なカンタス航空での空旅

オーストラリア大陸最高峰Mt.コジオスコ登頂!

 コジオスコ山麓のスレドボ村は、冬はスキーリゾートとして、夏はハイキングやマウンテンバイクを楽しむ人で賑わいます。コジオスコの登山道へは、スキー用のチェアリフトを使って標高1,930mまで一気に上がります。ユーカリの森を眼下にリフトを降りると、緩やかな登りが続き、どっしりと穏やかなコジオスコの山容が良く分かります。生憎のお天気ではありましたが、整備された木道が頂上直下まで続きしっかりと金網で滑り止めが付いているので、安心して歩くことができました。今年は残雪が多かったようで雪上歩きも三カ所程ありましたが、まさに今咲き始めたばかりの可憐な花々を道中の高山帯で観察することができました。歩き始めて2時間半、全員無事にMt.コジオスコ(標高2,228m)に登頂することができました!下山後にはコジオスコビールで大陸最高峰の登頂を祝って乾杯し、嬉しいひと時になりました。

コジオスコに全員登頂!コジオスコに全員登頂!

豊かな自然が広がるタスマニア島

 コジオスコに登頂した後は、一路海を渡りタスマニア島へ向かいました。タスマニアは総面積の約4割が国立公園や自然保護区に指定されています。そのうちの一つであるレイクセントレア国立公園は、タスマニアを象徴するギザギザの稜線が印象的なクレイドルマウンテンを擁し、原生林が広がる世界遺産となっています。国立公園では数多くの固有種の花々を見ることができました。タスマニアには昆虫が少ないため大人しい色合いの花々が多いのですが、タスマニアを象徴するワラタやこの時期だけに咲くクリスマスベルの花は鮮やかな赤色が美しく、とても印象に残りました。宿泊したクレイドルマウンテンロッジは国立公園の入り口に建ち、周囲はいくつもの散策ルートがあり自由に歩くことができます。キングビリーと呼ばれる樹齢1,500年以上の杉や南極ブナが茂る森でハイキングをしながら、心地よい森林浴を楽しみました。

タスマニアを代表するワラタの花タスマニアを代表するワラタの花

野生動物との出会い

 タスマニアには独自の進化を遂げた固有種の動物たちが生息しています。島に到着してすぐに、動物の保護施設であるトロワナ・ワイルドライフ・パークへと向かいました。ウォンバットやタスマニアデビル、ワラビ―、ハリモグラなどを間近に見ることができ、その愛くるしい姿に、もうみなさん夢中!レンジャーが生態を説明してくれ、有袋類の印である「袋」もしっかりと見せてもらいました。動物たちは車道や宿泊ロッジのすぐ近くにも生息しています。一生懸命に草を食むウォンバットやピョンピョン自由に行き来するワラビ―に沢山出会うことができました。島には大型の肉食獣が存在しない為、ゆったりと暮らす彼らの姿に、豊かな自然環境がそのままに守られていることを感じました。植物や花だけでなく愛らしい野生動物たちの存在があって、タスマニアの魅力がぐっと増し、自然への理解が深まる旅となりました。

愛らしい有袋類のウォンバット愛らしい有袋類のウォンバット