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Alpine Square / アルパイン広場

12月6日出発「メキシコ4,000m峰トルーカ山登頂と3つの古代文明遺跡巡りとカンクン 10日間」

12月6日出発「メキシコ4,000m峰トルーカ山登頂と3つの古代文明遺跡巡りとカンクン 10日間」

メキシコに行ってきました

 8名のお客様と成田からの直行便を利用しメキシコに行ってきました。ちなみに、日本-メキシコ間の路線は日本発着の直行便としては最長区間距離とのことです。メキシコの国土面積は日本約5倍、メキシコ首都圏は人口がなんと約2,000万人というラテンアメリカ最大級を誇る巨大都市です。国内には様々な移民が暮らしています。今年9月にメキシコで大きな地震が連続して発生しました。9月19日の地震では首都メキシコシティも大きな被害を受けましたが、今回の訪問中、外観上はその被害を目にすることはなく、平穏を取り戻しています。到着後、ホテルに向かう車内で信号待ちのタイミングを見計らって窓ふきをする労働者や、山の斜面にびっしりと広がる不法移住の住居を目の当たりにしました。増えすぎた人口に深刻な格差社会を創り出している状況が随所に散見されましたが、同時に街にすむ人々の力強さや底抜けの明るさ、寛容さというラテン独特の雰囲気に包まれていることも印象的でした。

ティオティワカン遺跡ティオティワカン遺跡

メキシコの山旅

 メキシコには5,000mを越える山は最高峰オリサバ山を含め3座あります。到着2日目は足慣らしハイキングでメキシコ第3の高峰イスタシワトル山(5,286m)の登山道を途中の峠まで往復しました。登山口の標高は3,800mと富士山より高い地点からになります。日常的に日本人は高所生活をしていないために皆さんも最初はかなり苦しそうでした。ほんの100m登るだけで息切れがします。とにかくゆっくり歩くこと、深い腹式呼吸を心がけるなど、お互い声をかけあいながら歩きました。皆さん口々に「高地まで車で上がって歩き出すことがこんなに大変だとは思わなかった」と貴重な経験をされていました。続くメキシコ第4の高峰トルーカ山北峰(4,620m)登山では、やはり4,200mからのスタートとなりましたが、前日の高所順応が効果的に働き順調に歩くことができました。山頂直下は岩場が連続し、霜が降りるほど冷え込みましたが、全員無事トルーカ北峰に登頂しました。火口壁上の山頂から見下ろす火口湖の景色がとても感動的でした。

トルーカ山頂にてトルーカ山頂にて

ルチャリブレ(プロレス)とセノーテの泉

 メキシコには国民的な人気スポーツ、ルチャリブレ(プロレス)があります。現在メキシコシティでは週3回大きな試合があり、今回はタイミングが合ったため、皆さんにご案内したところ「ぜひ行きたい!」とのことで観戦に行きました。しかも最前列で花道のすぐ脇という最高の座席です。ルチャリブレは善玉と悪玉に分かれ戦います。善玉は基本的にマスクを被っており、善玉の技が決まると場内が一気に盛り上がります。私もマスクを被って応援しました。空中殺法の迫力が圧巻で場外乱闘などは本当に目の前で凄まじい戦いが繰り広げられます。
 ルチャリブレの他にも「セノーテで泳ぐ」という貴重な体験にもご案内しました。セノーテは石灰岩質の大地が陥没してできた泉のことでユカタン半島には数多く点在します。今回は皆さんから「ぜひ泳ぎたい!」という希望があり実現しました。神秘的な雰囲気の中震えながら泳いだ思い出はかけがえのないものとなりました。

セノーテセノーテ

メキシコ屈指のリゾートカンクン

 カンクンはユカタン半島の先端に位置し、1970年代からメキシコ政府により一気に開発が展開した世界的リゾートです。今回は最後の後半の2連泊をカンクンで過ごしました。前半で見てきたメキシコの雰囲気とはがらりと変わり、登山がメインの私たちは面食らってしまうほどでした。カリブ海のマヤ遺跡ではイグアナがいたるところに生息しており、内陸とは異なりとても新鮮でした。カンクン滞在中1番盛り上がったのはボートツアーです。4人乗りのモーターボートを運転しマングローブの中を抜け、カリブ海に飛び出しシュノーケリングを体験するという内容でしたが、皆さん大興奮でした。シュノーケリングでは色とりどりのサンゴと魚を見ることができ、マンタにも会いました。
 今回の山旅は良い意味でアルパインツアーらしくない体験がたくさんありましたが、「とても楽しかった」という感想をたくさんいただき、素敵なツアーとなりました。

カリブ海にてシュノーケリングカリブ海にてシュノーケリング