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Alpine Square / アルパイン広場

7月27日出発 「オートルート・ハイライト・トレッキングと絶景の山小屋 13日間」

7月27日出発 「オートルート・ハイライト・トレッキングと絶景の山小屋 13日間」

ヨーロッパアルプス・オートルート

14名のお客様とオートルートを歩いてきました。昨年7月、久しぶりにオートルートに同行した際、圧倒的なアルプスの山岳景観に、あらためて「この感動をより多くの方へお伝えしたい!」と考え、この夏の特別企画として実施しました。今年のコースは、「インペリアル・クラウン(4,000m峰が王冠のように並ぶため)」と呼ばれる山岳景観に囲まれた「グラン・ムンテ小屋」訪問などを加えた健脚向けのコースとしてご案内しました。オートルートは全長約180Km、フランスのシャモニからスイスのツェルマットまで、いくつもの峠を越えながらアルプスの展望を楽しむヨーロッパアルプス屈指のロングトレイルです。モンブランに見送られ、マッタ―ホルンに迎えてもらうというドラマティックなストーリーも人気を後押しします。さすがに全行程を歩くのは難しいため、山小屋に5泊、ロッジに2泊して、公共交通機関も併用しながら核心部を歩きました。

好展望の山小屋に宿泊しながら歩く好展望の山小屋に宿泊しながら歩く

オートルート前編

モンブランに後ろ髪を引かれながらシャモニーを出発、1泊目はモンフォール小屋に宿泊していよいよ縦走がスタートしました。初日は長丁場でしたが午後から悪天候に見舞われ、雷と雨の中必至にプラフルーリ小屋を目指しました。約10時間かけ3つの峠を越え、夕食時間ぎりぎりに山小屋に滑り込みました。翌日も朝から雨が降り出しましたが、一筋の光が差し込み徐々に天候は回復、その後は好天に恵まれました。シェイロン氷河のサイドモレーン上をゆっくりと登り、ぐんぐんモンブラン・ド・シェイロンが近づいてきます。胸を突くような急登にもかかわらず「なにこの景色!来てよかったー!」という歓声を何度も飛び交わしながら歩きました。目的地のディス小屋は周囲が氷河に囲まれ、眼前にモンブラン・ド・シェイロンが聳える迫力展望の山小屋です。続くモアリ―小屋もモアリ―氷河の真上に建つ絶好のロケーションで、みなさんの喜ばれる姿がとても印象的でした。

グランコンバンをバックにグランコンバンをバックに

オートルート後編

一度ツィナールの町に下山し、いよいよグラン・ムンテ小屋へ向かいます。標高差1,200mをトラバースしながら登ります。まずはグランコルニエールがツィナール氷河越しに姿を現しました。続いてダン・ブランシュ、ポワント・ド・ツィナール、モンデュランと王冠が順に展開していきます。「うわ!うわ!すご-い!」と声が上がり、私も鳥肌が立つほどの感激でした。小屋直前には綺麗な三角錐のオーバーガーベルホルンが目前に迫り、周囲は幾筋もの氷河が眼下に広がっていました。この山小屋の雰囲気は独特で、宿泊者のほとんどがクライマーでした。彼らは私たち日本人ハイカーを珍しそうに眺め、拍手を送ってくれました。「よくここまで来たな!」と励ましの言葉をもらい、まるで山の聖地に来たような感覚になったことを鮮明に覚えています。翌朝は起きてびっくり、ほとんどのクライマーが未明に出発済みで、ほぼ貸切の閑散とした山小屋に代わっていました。

ディス小屋へ向かってモレーン上を歩くディス小屋へ向かってモレーン上を歩く

クライマックスのヘルンリ小屋

長かったオートルートもツェルマットに到着し、いよいよ最終日です。本当はマッタ―ホルンの山頂まで登れれば良いのですが、さすがにそうもいかず中腹のヘルンリ小屋を往復します。シュワルツゼーでゴンドラを降りた際は残念ながらガスにまかれていました。登り始めると雲が切れ、オーバーガーベルホルン、ツィナールロートホルンなどが姿を現しました。昨日は山脈を挟み反対側から眺めていた山々です。オートルートを歩いてるんだなという実感が湧きます。目の前にはマッターホルンが聳えています。「よくここまで頑張ったな!」と声をかけてくれているような気がしました。正午に最後の一歩を全員で踏みこみ無事ヘルンリ小屋に到着しました。実に9日間、毎日歩きました。本当によく歩きました。オートルートはトレッカーも少なく、静かな山旅が楽しめること、山小屋滞在ではクライマーたちとの出会いがあることが大きな特徴です。ぜひみなさんも来年チャレンジしてみてください。

オーバーガーベルホルンオーバーガーベルホルン