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Alpine Square / アルパイン広場

1月14日出発 第89回 岩崎元郎さんと行く“地球を遠足”シリーズ 「スリランカの聖山アダムス・ピーク登頂 9日間」

1月14日出発 第89回 岩崎元郎さんと行く“地球を遠足”シリーズ  「スリランカの聖山アダムス・ピーク登頂 9日間」

光り輝く島スリランカ

スリランカは北海道の8倍程の大きさの島国です。人口は約2,100万人、大きく分けて仏教徒を中心としたシンハラ人とヒンドゥー教徒を中心としたタミル人が暮らしています。2009年までは内戦が続き、なかなか訪れる機会の少ない国でしたがここ数年、観光の見どころが多い国として世界中から脚光を浴びています。2013年にはロンリープラネットで「世界で1番訪れたい国」に選抜されました。小国ながら世界遺産が8つ、他にもお茶や、海、山、遺跡、サファリと観光要素がたくさんあります。スリランカはシンハラ語で「光り輝く世界」を意味します。その名の通り魅力がたくさん詰まった宝箱のような国です。今回は第89回“地球を遠足シリーズ”で岩崎元郎さんと9名のお客様と一緒にスリランカを訪れました。直行便でコロンボまで約9時間、寒い日本からいきなり南国に到着した私たちは額に汗をかきながらバスに乗車し、宿泊地ニゴンボへ移動しました。

スリランカの高原鉄道に乗車しました!スリランカの高原鉄道に乗車しました!

スリランカの茶畑ハイキング

スリランカではウバというエリアがインドのダージリン、中国のキーマンと並び世界三大紅茶の産地の一つとされているほど紅茶が有名です。旅の前半ではそのウバを訪れ、茶畑の中をハイキングしました。スリランカはそのあたたかい気候条件から一年中茶摘みをすることができます。私たちは朝早くから歩き始めましたが既に茶摘みの女性が茶畑に点在し、傾斜地に延々と広がる茶畑に彩りを添えていました。話を聞くと1日に多い人で18Kgも茶葉を摘むというから驚きです。ウバには一代で世界的な紅茶ブランドを築き上げたリプトンの茶畑もあります。ここではスリーウィーラ―と呼ばれる電動3輪車に乗ってリプトンズシートと呼ばれる展望地を訪れました。広大な茶畑の中を心地よい風を受けながら走り抜ける体験は参加者の皆さんからも大好評でした。さらに展望地にて茶畑を眺めながら飲んだオレンジペコ(紅茶の品種)は絶品でした。

スリーウィーラ―に乗って茶畑を走るスリーウィーラ―に乗って茶畑を走る

スリランカ最高峰ピデウルタラーガラ

スリランカの最高峰はピドゥルタラーガラ(2,524m)です。ヌエアラエリヤというスリランカ茶の五大産地の1つに数えられる町に位置しています。最高点は軍事施設になっており、今まで登ることはできませんでした。しかし本年から一般観光客にも開放されたという情報が入り、皆さんの希望もあり急遽訪れることになりました。山麓でパスポートチェックを受け、手配した乗用車2台に分乗し約30分、一気に山頂部へ移動します。駐車場から最高点までは徒歩約5分、ライフルを持ったスリランカ軍人に笑顔で迎えられました。撮影はレーダーや施設を映してはいけないという規制が入りました。なんの苦労もなく登れた頂でしたが、金網が張り巡らされ軍事施設の中にポツンと建つ山頂碑は貫録があり、とても思い出深い体験となりました。

金網に囲まれたスリランカ最高峰金網に囲まれたスリランカ最高峰

聖地アダムスピーク登頂

アダムスピークはスリランカで4番目に高い山です。仏教、ヒンドゥー教、イスラム教の聖地として知られ、世界中から参拝者や観光客が訪れます。通常この山は夜中に登り山頂でご来光を迎えることが一般的です。私たちも深夜1時30分に出発しました。山頂までは5,000段以上の階段を登ります。参道の両脇には夜中にもかかわらず茶屋がいくつも並び参拝者の憩いの場となっています。長い階段の最中に茶屋で飲むミルクティーが私たちの疲れを癒してくれました。山頂部は大混雑で、私たちが到着した時間はちょうどプージャ(礼拝)の時間でした。私たちは敬虔な参拝者ととともに裸足になり、ご来光を眺めプージャのお祈りをしました。神聖な雰囲気と登頂した喜びが入り交じり、お客様の1人が「こんなに素敵な山だとは思わなかった」と涙をためながら話されていたことがとても印象的でした。プージャが終わると一斉に下山がはじまります。夜が明けた山中は朝日を浴びて光り輝いていました。これぞスリランカという山旅をすることができました。

アダムスピークをバックにアダムスピークをバックに