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Alpine Square / アルパイン広場

1月5日出発「南極半島探検クルーズ 16日間」

1月5日出発「南極半島探検クルーズ 16日間」

最後の秘境~ラストフロンティアへ~

ラストフロンティア、最後の秘境と呼ばれる南極大陸への航海は、南米大陸最南端の町、アルゼンチンのウィシュアイアから始まります。
日本を出発して長い道のりでしたが、地球の裏側、南極大陸がもう目の前だと思うとはやる気持ちが押さえられませんでした。船はウィシュアイアを出発し、荒波で有名なドレーク海峡を二日かけて越えていきます。評判より(意外にも?!)穏やかなドレーク海峡に、一同ほっと胸を撫で下ろしました。船内は世界各国から集まった180名の乗客で賑わっています。一流ホテルと同等の素晴らしいスタッフサービスと、工夫を懲らせた豪勢な料理の数々には驚きました。また、地質学や動物学の専門家が行う講座も興味深く、飽きることなく南極半島まで1,000kmの航海を楽しみました。

南極海へと渡るオーシャンダイアモンド号南極海へと渡るオーシャンダイアモンド号

いざ!船外活動へ!

船が南極海へ入ると白く輝く氷山が浮かびはじめ、今までの景色とは一変します。いよいよ南極半島への到着となり船内は興奮に包まれました。目の前に広がる雪と氷に覆われた大地は紛れもなく南極の地です。ここからは、ゾデアックと呼ばれる小型ゴムボートを使い、船外活動を楽しみました。ゾデアックは縦横無尽に南極海を走り回り、氷山の上に寝そべるアザラシや、水中を飛ぶように泳ぐペンギン達を間近に観察する事ができました。ある時、数頭のザトウクジラの群れが、私達のボートを取り囲むかのように現れ、鳴き声を上げながら潮を吹き、何度も潜水をしながら見事な尾ヒレを見せてくれました。

また、ある時は上陸し、小高い丘まで雪を踏み締めトレッキングを体験しました。標高を上げて眺める景色は更に壮大さを増し、一面に広がる白い大地に「ラストフロンティア」を感じずにはいられませんでした。

ゾデアックボートでのクルージングゾデアックボートでのクルージング

南極に住む動物達

1月は南極の夏の盛りです。気温は5度前後程と、思ったより寒くはありません。この時期は動物達の子育て真っ最中となります。一つの箇所で何千羽とも思われるジェンツーペンギンの営巣地をあちこちで見かけましたが、足元を見ると、灰色のフワフワの毛玉のような雛が一生懸命に首を伸ばし、餌をねだっていました。上陸地点では1時間ほど時間を取れるので、ゆっくりと写真撮影や散策を楽しむことができました。ペンギンの雛を狙うオオトウゾクカモメ、小型のカニクイアザラシを狙う鋭い歯を持ったヒョウアザラシ。動物達の営みは私たちのすぐ目の前で繰り広げられ、その模様には息をのむばかりでした。

厳しい自然環境の中で無駄になる命は一つもなく、生命のサイクルを間近に感じることとなりました。ガイド達は皆、南極のプロフェッショナルです。生態系や自然構造を事細かに教えてくれ、毎回新しい発見でいっぱいでした。

ジェンツーペンギンの営巣地ジェンツーペンギンの営巣地

船での生活

南極クルーズは全部で10日間の行程です。限られた船内での生活ですが、スタッフやガイド、そして外国のお客様、多くのメンバーが一つのチームとなって南極への旅路を進めていきます。クルーズ中は毎日飽きることなく沢山のイベントが催され、国籍を越えた楽しい交流の時間が続きました。キャプテンを交えてのカクテルナイト、甲板でのBBQや変な帽子仮装大会、航海中にお誕生日を迎えられたアルパインのお客様には、船内でハッピーバースデーの大合唱が起きました!目玉は南極の海に飛び込む「ポーラプルンジ大会」!乗客の三分の一にあたる65名が水温ゼロ度の海に飛び込みました。もちろん私も日本とアルパインを代表し、飛び込みましたよ!10日間のクルーズを終える頃には各国のメンバーとも気心しれた仲となり、沢山の素晴らしい想い出と共に下船いたしました。

氷に閉ざされた白一面の世界、夕暮れ時に柔らかな色に染まる南極海、極限の地に生きる生命の輝き、どれをとっても南極だけでしか見ることが出来ない独特の景色は、地球の鼓動を深く感じることでしょう。ラストフロンティア、地球最後の秘境「南極」は、想像を超えた感動の絶景が待っています。

甲板でのBBQナイト甲板でのBBQナイト