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Alpine Square / アルパイン広場

9月14日出発「チェコ満喫ハイキングと歴史薫る百塔の街プラハ 8日間」

9月14日出発「チェコ満喫ハイキングと歴史薫る百塔の街プラハ 8日間」

東欧を代表する国チェコ

チェコ共和国はドイツ、オーストリアに挟まれた東欧に位置し、人口は約1,050万人、国土面積は日本の1/5程度で四国と同程度です。この国は1989年の東欧革命一連の流れで民主化へと舵をとり、1993年にスロバキアと分離し現在の状態にいたります。チェコは一般募集企画としてはアルパインツアーにとって今回が初企画となります。もともとチェコはプラハを中心に観光大国として知られておりますが、有名な山岳エリアがないため、山岳専門旅行社としてはなかなか実施できなかったエリアの1つでした。近年、北部のボヘミアン・スイス国立公園が各国のトレッカーから注目を浴びるようになり、お手軽に登れる同国最高峰スニェシュカ山と合わせてアルパインツアーならではの「歩くチェコ」として実現いたしました。ご参加者の3割ほどは「プラハ観光は以前にしていたが、ハイキングはしたことがなかったので参加しました」とのことでした。

ミュシャのステンドグラス(プラハ)ミュシャのステンドグラス(プラハ)

チェコ最高峰スニェシュカ山(1,602m)

スニェシュカ山はチェコとポーランドの国境地帯に東西にのびるスデーテン山脈に位置します。登山口(1,410m)までは特別許可を受けた車両で移動しました。景観は日本の霧ケ峰のような雰囲気で、草原の先にスニェシュカ山が鎮座しいています。山頂へと続く道はしっかりと整備されており、歩き始めて5分ほどで国境をまたぎポーランド側へ入ります。スニェシュカは両国にとってとてもポピュラーな山で、登山日が土曜であったこともあり、山中はたくさんの登山者で溢れかえっていました。山頂直下に山小屋があり、ここから標高差150mほどの登りです。山頂部は台地上になっておりチャペルや気象観測所などが建っています。また、チェコ側にはロープウェイもあり、山頂から少し下った場所に駅があり歩かずして登頂することも可能です。標高は1,600mと高くはありませんが、緯度は択捉島と同程度であるため、気温は7℃と思った以上に冷え込んでいました。

登山口付近から眺めたスニェシュカ山登山口付近から眺めたスニェシュカ山

ボヘミアンスイス&ザクセンスイス国立公園

両国立公園は国境近くに隣接しておりボヘミアン・スイスがチェコ側、ザクセンスイスがドイツ側に位置しています。このエリアは美しい森の中に岩峰が林立する独特な景観が美しく、「チェコにもこんなに素晴らしい自然があったのね」と参加者の方にも楽しんでいただけました。ボヘミアンスイスのメインであるプラチツェ門は自然が造り上げた岩のアーチでヨーロッパ最大規模を誇ります。樹林帯を歩いていると突如として姿を表し、私たちを驚かせてくれました。一方、ザクセンスイスはドイツらしい落ち着いた雰囲気が漂いこちらでも楽しいハイキングを堪能できました。両国立公園は“スイス”という言葉が名付けられておりますが、これはスイスの学生がここを訪れた際、故郷スイスの景観に似ていたためと、地元のガイドが話していましたが、スイスのそれとは違う印象で、どちらかと言えばオーストリアやポーランドの美しい森に近い雰囲気でした。

プラフチツェ門(ボヘミアンスイス国立公園プラフチツェ門(ボヘミアンスイス国立公園

チェコの首都プラハ

最終日は首都プラハ観光にでかけました。プラハ城や、モルタヴァ川に架かるカレル橋、旧市街など盛りだくさんの内容です。私は仕事がら世界中の街を訪れますが、個人的にもプラハは3本指に入る美しい街です。夕食後は希望者のみなさんと市民会館で行われたバイオリンコンサートに出かけました。市民会館の“スメタナホール”はチェコを代表する建造物で、今回はその隣室にあるグレガーホールでの開催でした。規模こそ小さいですが歴史を感じさせる美しいホールです。日本出発前に予約をしていたため、最前列を確保でき、モーツァルトやドボルザークなど、チェコゆかりの楽曲演奏を堪能しました。参加者の方々も「チェコで音楽を聴けて本当に良かった」と喜んでいただけました。チェコのハイキングはどのエリアもお手軽に楽しむことができます。プラハを訪れたことがある方も機会がありましたらぜひ再訪してみてください。

プラハ城にある聖ヴィート教会プラハ城にある聖ヴィート教会