世界の山旅を手がけて49年 アルパインツアー

アメリカ北西部を南北に貫くカスケード山脈周辺には多様な自然景観をあわせ持つ絶好のハイキングフィールドが目白押しです。鏡のように美しいカルデラ湖が印象的なクレーターレイクから始まり、まるでザイオン国立公園のようなスミスロック、そして迫力の氷河展望を誇るMt.レーニア国立公園や鬱蒼とした温帯雨林の森が広がるオリンピック国立公園など、ありとあらゆる自然景観を一度にお楽しみいただくことができるエリアで、夏にはたくさんの高山植物もお楽しみいただけます。人気のグランドサークルなどに比べると、訪れる日本人ハイカーは圧倒的に少なく、知る人ぞ知る超穴場のスポットです。また、オレゴン州のポートランドやワシントン州のシアトルなど、都会と自然が見事に調和した都市での滞在も旅の楽しみのひとつです。

クレーターレイクは約8000年前の大噴火によってできた広大な火口湖で、湖の深さは最深597ｍにもおよび、全米では１番、世界でも9番目の深さです。発見された当初は「Deep Blue Lake」と呼ばれたほど、その美しいサファイア色の湖面が特徴です。真っ青な空と白い雲の色を鏡のような湖面に映し出す幻想的な光景は一見の価値があります。北海道の摩周湖と比較されることが多いのですが、面積、水深ともに３倍以上あります。一方オレゴン州の最高峰Mt.フッド（3425m）は別名「オレゴン富士」と呼ばれ、地元の日系人たちから心のふるさととして親しまれています。

長い裾野と多くの氷河を持つレーニア山（4,392m）。大小27もの氷河を擁し、アラスカを除けば米国本土最大・最長の氷河も存在します。山麓には原生林の森や、鏡のような湖が点在し、まるで箱庭のような美しい自然が広がります。国立公園指定の歴史も古く、豊かな生体系に恵まれています。

アメリカの数ある国立公園の中でも最も変化に富んだ国立公園の一つで、 1981年には世界遺産に登録されています。氷河を抱く山々や、海洋動物も見られる手つかずの海岸線、そして北半球では珍しい温帯雨林の森など、多様な自然景観を楽しむことができます。

食文化の歴史が浅いアメリカにありながら、オレゴン州は地産地消を推奨しており、旬のオーガニック食材を使用した、こだわりをもったレストランが数多くあります。ワインの産地としても有名で、また夏は涼しく冬は暖かな温暖な気候に恵まれているため、新鮮な野菜や果物などの食材が豊富です。そのためオレゴンに移り住んでレストランを開くシェフが年々増えています。州都のポートランドは、世界で最も住みやすい（2012年英ザ・ガーディアン紙）にも選ばれ、他にも「全米で最も環境に優しい街」や「全米美食都市ランキング２位」など人気都市ランキングでは常に上位に入る魅力的な街です。