海外・国内のハイキング、トレッキング、登山ツアーのアルパインツアーサービスです。
ツアーコード: IK00NE 18-19
アフリカの大地に聳える高峰2座に登頂する15日間の壮大な山旅です。ケニア山の支峰(4,985m)で高所順応を効果的に行えるため、キリマンジャロ(5,895m)登山の成功率は抜群です。休養を兼ねて登山の合間にサファリを満喫。心身ともに高所登山に有利な状態でキリマンジャロに挑戦いただけるコースです。
●アルパインツアー50周年特別企画 アフリカの2大名峰での登山の前後は、サファリを満喫
● 燃油サーチャージ(2018年10月20日現在:目安約21,500円)が別途必要です。今後変更となる場合はご旅行代金ご請求の際にご案内いたします。
●ビザ=ケニア/ビザ=実費53米ドル+申請料金4,320円とタンザニア/ビザ申請料金10,320円=実費6,000円+申請料金4,320円(2018年10月現在、手数料・消費税込み)の取得が別途必要となります。
● 予防接種:黄熱病の予防接種証明書の提出が必要です。予防接種にかかる費用はお客さまのご負担となります。
● ツアーリーダー(添乗員):東京から東京まで全行程同行してご案内します。
● 最少催行人数:10人
● 食事:朝12回、昼12回、夕12回
● 利用予定ホテル:Bクラス以上
● 一人部屋利用追加料金:¥78,000(ロッジ泊を含む、山小屋を除く)
● 利用予定ホテル:ここをクリックしてご確認ください。
● 「標高3,800m以上の高所に宿泊するコース」にご参加の場合、所定の健康診断を受けていただきます。
高山病の影響は個人差はありますが標高3,000m台後半に宿泊する場合から顕著に現れてきます。アルパインツアーでは、皆様の安全なご旅行のために専門医(日本登山医学会・登山者検診ネットワーク)のご協力のもと、所定の高所健康診断システムをとっておりますので、ご協力をお願いいたします。
高所トレッキングにお申し込みの方には、申込書受付後、高所健康診断のご案内をお送りします。この高所健康診断は、登山者検診ネットワークに参画している医療機関または最寄りの病院で受診していただき、専門医師が判定しております。判定結果によりましては、高山病の影響の少ないコースへ変更をお願いすることがございますので、予めご了承くださいますよう、お願い申し上げます。なお、検診等にかかわる費用は別途必要となります。
※登山中は現地ガイド、コックが同行。荷物は各山小屋までポーターが運搬。
※行動範囲:1,800m~5,895m。最高宿泊地:4,703m。高山病の影響あり。
※ケニア山レナナピークとキリマンジャロ登山は通常アイゼン、ピッケルを必要としません。これらを使用しなければならないような自然条件の時は登山を中止します。
※山小屋での寝袋は持参になります。
1. 事前のケニア山登山など、高所順応を考慮した登山計画です。
2. 高所経験豊富なツアーリーダーに加え、山中では強力な現地ガイドがご参加者2名様に1名同行します。
3. 酸素ボンベ、加圧バッグ、パルスオキシメーター、衛星電話などに加え、現地ガイドのレスキュー態勢も万全です。
4. 登山者検診ネットワーク専門医による健康調査(別料金)に加え、山中では高所馴化チェックシートを活用します。
温暖化の影響で融解がすすむ氷河、貴重な眺めです
キリマンジャロ登山を思い思いに振り返る
キリマンジャロは、タンザニア北東部に位置するアフリカ大陸の最高峰です。スワヒリ語で“白く輝く山”を意味し、西にシラ峰(3,962m)、中央にキボ峰(5,895m)、東にマウェンジ峰(5,149m)の3つの峰からなります。最高峰はキボ峰で、最高点は“独立”を意味するウフル・ピークと呼ばれています。文豪ヘミングウェイの小説『キリマンジャロの雪』で世界的に知られ、山麓は質の高いコーヒーの名産地です。1948年、ドイツ人宣教師レブマンがヨーロッパ人として最初に山頂付近の雪を望見して以来、この山の探検が続けられ、1889年ドイツ人地理学者ハンス・メイヤー(マイヤー)らが初登頂に成功します。当時キリマンジャロはイギリス植民地領(現在のケニア)に属していましたが、後にアフリカ最高峰だと知ったドイツ皇帝ウィルヘルムⅡ世は、イギリスに国境線の変更を要求し、ドイツ領タンガニーカに編入されました。その結果、当初直線だった国境線は、キリマンジャロ付近で大きく湾曲した線になったと言われています。
キボハット(4,703m)から頂上へ続くルートを望む
高山ゆえにときには雪を踏みしめることも
ケニアは、キクユ語で“輝く山”の意味で、ケニアの国名はこの山名から名付けら れ ま し た。 最 高 峰 バ テ ィ ア ン(5,199m)は、キリマンジャロが初登頂されたのと同じ1889年にイギリス人地理学者マッキンダーらによって登頂されました。第二峰ネリオン(5,188m)に次ぐ、第三峰レナナ・ピーク(4,985m)が初登頂されたのは第二次大戦中のさなかの1943年のことで、登頂者はイギリスの捕虜収容所にいた3人のイタリア兵でした。毎日ケニア山を眺めているうちにいつかこの山を登ろうと決心した彼らは、半年がかりで食料を集め、収容所の毛布でアノラックを、壊れた自転車の泥よけでアイゼンを作り、ある夜ついに収容所を脱走しケニア山を目指したそうです。寒さや高度障害に悩まされながらも何とか目的を果たした後は、再び収容所に舞い戻り、罰として数週間にわたる禁固刑を受けましたが心はすっかり満足していたといいます。山好きには何とも面白い逸話が残された山なのです。
ネリオン(5,188m)に朝の光が射しこむ
オーストリアンハット(4,790m)からレナナピークを望む
ケニア山(5,199m)は赤道のほぼ真下、ケニアの中央に聳えるケニアの最高峰です。アフリカ大陸ではキリマンジャロ(5,895m)に次ぐ第2位の標高を誇ります。ジャイアントセネシオやジャイアントロベリアなどの巨大で珍しい高山植物が群生するこの山は、特異な景観を有するだけでなく、学術研究においても貴重な山として知られ、標高3,350m以上が世界遺産に登録されています。ケニア山の主峰バティアン(5,199m)を登るにはロック・クライミング技術が不可欠です。そのためこのコースでは、特別な登山技術を必要としない第三峰レナナピーク(4,985m)の登頂を目指します。目的はあくまでもキリマンジャロの登頂ですので、体調が優れないときなどは無理をしないことが大切です。
マッキンダースキャンプから望むケニア山(中央の一筋が有名なダイヤモンド・クーロアール)
キリマンジャロの山頂氷河の存在が世界中に知れわたるきっかけを作ったのは、ヘミングウェイの小説『キリマンジャロの雪」(1936年)でしたが、その小説を執筆するためにヘミングウェイが選んだ場所が、アンボセリ国立公園でした。サバンナの彼方に氷河をいだいたキリマンジャロの姿が印象的なこの国立公園は、雨季には広大なアンボセリ湖となり、乾季にはキリマンジャロからの伏流水が湧き出る湿地帯と乾燥したサバンナへと変わります。本コースでは、快適なサファリロッジに2連泊し、サファリ・ドライブをたっぷりお楽しみいただきます。登山の合間の休養をかねてアフリカ旅行の醍醐味の一つであるサファリを満喫します。
堂々と聳え立つキリマンジャロを背景に、サバンナを悠々と歩くアフリカゾウの群れ
日程 | 発着地 | スケジュール/食事/宿泊地 |
---|---|---|
1 | 東京 発 |
夜、東京発エチオピアのアディスアベバまたはカタールのドーハへ。 食事機 宿泊地 機中泊 |
2 |
アディスアベバ
またはドーハ 着/発
ナイロビ 着
|
朝、アディスアベバまたはドーハ着乗り継いで、ケニアの首都ナイロビへ。午後、専用車でナイロビ市内のホテルへ(約1時間)。 食事機機夕 宿泊地 ナイロビ泊 [ホテル] |
3 |
ナイロビ 発 ケニア山山麓 着/発 メットステイション 着 |
朝、専用車でケニア山山麓へ(約4.5時間)。さらに専用車で世界遺産・ケニア山国立公園へ。 食事朝昼夕 宿泊地 メットステイション泊 [山小屋] |
4 | メットステイション 発ケニア山登山1日目マッキンダースキャンプ 着 |
テレキ谷を眺める尾根を経て、平らなテレキ谷の河原に出ます。その後、マッキンダースキャンプ(4,200m)の山小屋へ(徒歩約7時間)。
食事朝昼夕 宿泊地 マッキンダースキャンプ泊 [山小屋] |
5 |
マッキンダースキャンプ 発ケニア山登山2日目 レナナピーク登頂ケニア山山麓 着 |
末明、へッドランプのあかりを頼りに出発。頂上直下にあるオーストリアンハット(4,790m)を経て、ケニア山・レナナピーク(4,985m)へ。往路をメットステイションへ下山。その後、徒歩と専用車でケニア山山麓のロッジへ(徒歩約9~11時間)。
食事朝昼夕 宿泊地 ケニア山山麓泊 [ロッジ] |
6 |
ケニア山山麓 発 アンボセリ国立公園 着 |
朝、専用車でナイロビを経由し、ヘミングウェイが『キリマンジャロの雪』を執筆した場所として有名なアンボセリ国立公園へ(約10時間)。国立公園内にあるサファリ・ロッジに2連泊します。 食事朝昼夕 宿泊地 アンボセリ国立公園泊 [ロッジ] |
7 |
アンボセリ国立公園 滞在 アンボセリ 国立公園サファリ |
朝と夕方、専用車でアンボセリ国立公園のサファリ・ドライブをお楽しみください。 食事朝昼夕 宿泊地 アンボセリ国立公園泊 [ロッジ] |
8 |
アンボセリ
国立公園サファリ
アンボセリ国立公園 発 |
朝、専用車でアンボセリ国立公園のサファリ・ドライブをお楽しみください。その後、専用車で、ケニアから国境を越え、タンザニアへ(約1.5時間)。タンザニア入国後、アルーシャへ(約1.5時間)。 食事朝昼夕 宿泊地 アルーシャ泊 [ホテル] |
9 |
アルーシャ 発 マンダラハット 着 |
朝、専用車で世界遺産・キリマンジャロ国立公園の登山口マラング・ゲート(1,800m)へ(約2.5時間)。登山手続きを行い、登山開始。樹林帯の中のゆるやかなのぼり道をマンダラハット(2,727m)へ(徒歩約4時間)。 食事朝昼夕 宿泊地 マンダラハット泊 [山小屋] |
10 |
マンダラハット 発 キリマンジャロ登山2日目ホロンボハット 着 |
ゆるやかな草原帯を、いくつかの沢を横切りながら、ホロンボハット(3,720m)へ(徒歩約6時間)。 食事朝昼夕 宿泊地 ホロンボハット泊 [山小屋] |
11 |
ホロンボハット 発 キリマンジャロ登山3日目キボハット 着 |
砂れき帯のロアー・ルートを高山病に気をつけながらゆっくりとキボ峰直下のキボハット(4,703m)へ(徒歩約6時間)。 食事朝昼夕 宿泊地 キボハット泊 [山小屋] |
12 |
キボハット 発 キリマンジャロ登山4日目キリマンジャロ登頂 ホロンボハット 着 |
未明、ヘッドランプのあかりを頼りに出発。砂れきの急斜面につけられたジグザグの道を登り、火口ふちの頂上ギルマンズポイント(5,682m)に登頂。体調のよい人は条件が許せばさらに火口のふちを辿り最高点のウフルピーク(5,895m)を約2時間半で往復。登頂後、ホロンボハットへ(徒歩約10 ~12時間)。 食事朝昼夕 宿泊地 ホロンボハット泊 [山小屋] |
13 |
ホロンボハット 発 キリマンジャロ登山5日目
マラング・ゲート 発/着 |
ホロンボハット(3,720m)を出発し、マンダラハットを経て、マラング・ゲート(1,800m)へ下山(徒歩約5時間)。 食事朝昼夕 宿泊地 アルーシャ泊 [ホテル] |
14 |
アルーシャ 発 アルーシャ国立公園サファリ
キリマンジャロ空港 着/発 |
専用車でアルーシャ国立公園へ(約1時間)。アフリカ大陸第4の高峰メルー山(4,566m)の裾野にあるアルーシャ国立公園のサファリ・ドライブをお楽しみください。その後、専用車でキリマンジャロ国際空港へ(約1.5時間)。午後、キリマンジャロ国際空港発エチオピアのアディスアベバまたはカタールのドーハで乗り継ぎ東京へ。 食事朝昼機 宿泊地 機中泊 |
15 |
東京 着 |
夜、東京着。 食事機機 |
※航空会社の都合や現地事情により、日程は一部変更される場合があります。
●当ツアーで訪れるケニアの全行程と、タンザニアのアルーシャ州部分には、外務省渡航情報「十分注意して下さい」が出されています(2018年10月現在)。外務省渡航情報と、外務省渡航情報が出されている地域への当社企画旅行に関する対応と自主規準についてはこちらをご参照ください。