世界の山旅を手がけて49年 アルパインツアー

美しい海、白い砂浜、緑豊かな森、特徴的な赤土や数々の灯台を見ながら世界中の人々が憧れる美しいプリンスエドワード島でゆったりショートハイキングと散策を楽しみます。作家モンゴメリが自身の生まれ故郷であるプリンスエドワード島を舞台に自身の少女時代と重ね合わせた名作「赤毛のアン」は世界で長く読み継がれている物語の1つです。
好奇心旺盛で空想好きなアン・シャリーが暮らすアヴォンリー村のモデルとなったキャベンディッシュ村には、物語で描写された場所が多く存在します。「グリーン・ゲイブルズ」は物語の面影がそのまま再現され、アンやマリラの部屋、台所、居間など見ることができ、「恋人の小怪」や「お化けの森」などをめぐると、まるでアンが実際ここにいたのではと錯覚してしまうほどです。また、モンゴメリの生家や眠る墓地、仕事を手伝っていた郵便局、輝く湖水に隣接し結婚式をあげた親戚の家などモンゴメリゆかりの地をめぐり、彼女の素敵な人柄と多才さにも触れます。
プリンス・エドワード島の住人は、カナダ本土に住むカナダ人と違いを表すように、”アイランダー”と呼ばれています。カナダ全州の中で一番小さな州（日本の愛媛県ほどの面積）の島に住む人々は心からこの島を愛し、誇りに思い、日々の生活を大切にし、訪問客へのホスピタリティ精神にもあふれています。ホテル、レストラン、各訪問地などどこへ行ってもスタッフは笑顔で迎えてくれ、自然とこちらまで笑顔になってしまいます。のどかで温和な雰囲気の島と素朴でフレンドリーな人々に触れると、訪問リピーター率が80％と言われるのも納得です。また訪れたくなる、住みたくなる、赤毛のアンの世界プリンス・エドワード島を一緒に歩いてみませんか。

国際的に親しまれる英系カナダ文学の草分け的小説家（1874.11.30～1942.4.24）。教員の資格を取得後は大学で文学を学び、雑誌向けの短編作家としてキャリアを積み、1908年に最初の長編「赤毛のアン」を出版すると、世界的ベストセラー、40カ国に翻訳されるまでに有名になりました。赤毛のアンは日本で訳書が出版された最初のカナダ文学書。(1952年 村岡花子)でもあります。
厳格な祖父母に育てられ、愉快とはいえない生活の中での逆境が、モンゴメリの心の世界を広げ空想の世界に浸ったと言われ、美しいものや景色に名前をつけるアンの性格はモンゴメリそのもの、物語の中のアンの体験はモンゴメリの憧れといっても過言ではありません。また、数々の詩やシェイクスピア劇からの引用などモンゴメリの文学への愛がつまった作品でもあります。
『プリンス・エドワード島はアメリカ大陸で一番素晴しい場所です。ここよりもっとすばらしい景色は他にあるかもしれない、でも心を休めるという意味では、こんなに美しいところはないでしょう。』

プリンス・エドワード島は国内外の美食家を魅了する島としても有名です。海に囲まれた島ではシーフードがふんだんに使われ、サーモン、タラ、ロブスター、オイスター、ムール貝など新鮮な海の幸を味わうことができます。また、鉄分を多く含む肥沃な土壌の赤土がジャガイモ栽培に適し、生産量はなんとカナダ全体の30％を占める名産地です。ポテトパイや家庭の味フィッシュケーキはおすすめです。
オーガニック栽培も多く、美味しくて人間の体にも地球にも優しい料理が多いのです。栄養価の高い食糧を効率的に生産しフードロスを少なくしているのも注目されている理由の一つです。島内にはワイナリーや地ビール、アイスクリームなどのスイーツもそろい、レストランで味わう食材のほとんどはプリンス・エドワード島で採れたもの、贅沢なグルメ旅になること間違いありません。

プリンス・エドワード州都。初めてのヨーロッパが入植した地で、1864年イギリス系の植民地から代表者が集まり、カナダ連邦成立にむけた建国会議が行われたカナダ発祥の地です。当時、豊かな港と海の幸、肥沃な土壌に恵まれた魅力的なこの島をなんとかカナダ連邦の一部にしたかったからだと言われています。そんなビクトリア時代の趣をしのぶ歴史的建造物が残る美しい街に６連泊します。ホテルに住む気分でゆったりとおくつろぎください。