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【今日の名峰】 ヴェッターホルン(3,692m)

【今日の名峰】 ヴェッターホルン(3,692m)

ユングフラウ地方の「お天気山」

本日は、スイスのユングフラウ地方に位置する名峰ヴェッターホルン(3,692m)をご紹介します。ドイツ語でヴェッターは「天気」、ホルンは「角」や「山」という意味なので、日本語に訳すと「お天気山」という意味です。名前の由来は、ヴェッターホルン全貌の見え方によって天候を予測することができるという言い伝えからです。グリンデルワルトの谷からヴェッターホルンの全貌を見ることができれば、谷から見えない山も含めて山群一体が晴れ、また雲や霧がかかっているようであれば山群全体の天気は思わしくない、霧が山にまとわりついてはがれない限り天気の回復は望めないと言われています。今でこそ、ユングフラウ地方の中で一番有名な山岳リゾートであるグリンデルワルトは、アイガー(3,970m)登頂の歴史と共に知名度を上げていきましたが、グリンデルワルトの村から見上げるヴェッターホルンは存在感があり、地元の住民からはホームマウンテンと呼ばれて古くから愛されてきました。見る角度によって形を変え、様々な表情を見せてくれる山でもあります。下に私が一番好きな角度から眺められるハイキングコースをご紹介します。

霧に包まれたヴェッターホルン霧に包まれたヴェッターホルン

コース・ガイド: ヴェッターホルンの美しい全貌を望む

ヴェッターホルンの全貌が良く見えるハイキングコースの中では、アイガートレイルがおすすめです。グリンデルワルトの村から登山列車に乗って、ヨーロッパ最高地点にあるユングフラウヨッホ鉄道駅に到着したら、まずは展望台観光をお楽しみください。展望台はメンヒとユングフラウの間の標高3,454m地点にあり、ヨーロッパ最長のアレッチ氷河を見下ろします。展望台内にあるアトラクションでは、アイガーの岩壁をくり抜いて造られた鉄道の技術や歴史について学ぶ機会があり、そのスケールの大きさに驚愕します。観光後は、中間駅アイガーグレッチャーで下車して、グリンデルワルトの村に向かって歩きはじめましょう。アイガートレイルという名前のとおり、アイガー北壁直下を歩くコースで、岩壁には北壁を踏破した名だたる登山家の名前が刻まれたプレートや手形が飾られています。ハイキングコースの真正面には、グリンデルワルトの村とその真上に聳えるヴェッターホルンがあり、その位置関係がよくわかります。緑の穏やかな牧草地が広がる谷間からそそり立つ岩稜、上部に輝くヒューナーグッツ氷河まで、ヴェッターホルンの美しい全貌を望むハイキングコースです。終始展望の良い開放感のあるトレイルをアルピグレンまで歩いたらハイキング終了です。アルピグレンのレストランは、ヴェッターホルンのベストビューポイントなので、テラス席でランチもおすすめです!アルピグレンからは登山列車に揺られてグリンデルワルトに戻ります。

展望の素晴らしいアイガートレイル展望の素晴らしいアイガートレイル