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2月21日出発「地中海の中央に浮かぶ島マルタ諸島のハイキング 8日間」

2月21日出発「地中海の中央に浮かぶ島マルタ諸島のハイキング 8日間」

一足早い春に触れるマルタ諸島ハイキング

2月21日から8日間で、地中海の中央に浮かぶ島マルタ諸島のハイキングに同行させていただきました。マルタ諸島は国全体の面積が東京都23区の約半分程度しかなく、人口もわずか41万人(ほぼ日本の地方都市の人口)という小さいながらも、マルタ共和国という立派な独立国家です。小さいながらも、中世の香りがだだよう騎士団時代からの砦や旧市街の街並み、荘厳な教会建築、謎の古代巨石遺跡など魅力たっぷりの島で、近年、猫の島としても知られており、日本からの旅行者も年々増えている場所です。そんなマルタ諸島に春の花が素晴らしい季節を選んで、イギリス人やドイツ人をはじめ、ヨーロッパのランブラー(ハイキング愛好家、英語では「ぶらぶら歩き」をする人という意味でランブラーと呼ばれています)に人気のハイキングコースを歩いてきました。まさに一足早い春を満喫する旅となりました。

マルタ諸島のハイキングマルタ諸島のハイキング

マルタ島到着、春の花との出会い

マルタ諸島の玄関口マルタ島の空港は島の中央やや東端よりにあるのですが、マルタ島に着陸する直前に飛行機の窓越しに目に飛びこんできたのは、鮮やかな緑と黄色の花の色でした。マルタ諸島の12月から2月にかけてまとまった雨が降り、2月末はそんな雨季明けの季節で緑と花が一番美しい季節です。これからはじまるハイキングの旅に向けて気持ちも高まります。空港を出て出迎えてくれたのはアーモンドの花でした。地中海地方に春を告げるこの花は日本の桜のようで、なんだか見ているだけで心がわくわくしてきます。今回はハイキング(ウォーキング)の旅ということで、マルタ島到着後すぐに、より自然なハイキングコースが豊富に残るとなりの姉妹島ゴゾ島へとフェリーで渡ります。地中海の潮風を気持ちよく受けながら、ゴゾ島への30分の船旅を楽しみ、いよいよ明日からゴゾ島ハイキングに出発です。

ゴゾ島、遠くヴィクトリアの大聖堂を望むゴゾ島、遠くヴィクトリアの大聖堂を望む

アイ・ラブ・ゴゾ島!すっかりファンになりました

バスドライバーのマリオさんはゴゾ島に住むおじさんです。彼の運転するバスのまま、ゴゾ島行きのフェリーに乗り込みましたが、フェリーがゴゾ島に到着するなり、「ゴゾ島はいいだろ?」「どうだどうだ」の言葉です。ゴゾ島の3連泊からスタートしましたが、そこでわかったのはゴゾ島に暮らすすべての人がゴゾ島をとっても愛しているということでした。マルタ島の3分の1ほどの大きさしかないゴゾ島はいい意味でとっても田舎です。周回道路もなく、どこへ行くにも街の中心ヴィクトリアを通り車でわずか30-40分です。マルタ島の到着日にそのまま、ゴゾ島に入った私たちは、もちろん、マルタ島のせわしなさや喧騒を知らないまま、入ってしまったので、マルタ島との比較などできないのですが、旅の全てが終わって思い返してみると、ゴゾ島のとってもゆっくりした時間の流れが、とても懐かしく、すっかりゴゾ島ファンになりました。

花咲くトレイルをハイキング花咲くトレイルをハイキング

地中海地方原産の花々との出会い

マルタ諸島のハイキングはガリーグと呼ばれる石灰岩の大地と海岸線を地中海の潮風を受けながら歩きます。ハイキング中にもっとも多かった花は南アフリカ原産のオオキバナカタバミ(英語名:ケープ・ソレル、ラテン名:オキザリス)と地中海地方原産のピンクの可愛らしい花シレネ・コロラタでした。そのほか、まるまるとした樹容の低木トウダイグサ(ラテン名:ユーフォルヴィア・デンドロイデス)や紫色のルリジサ(ボラゴ)やハナツルボラン(英語名:サマー・アスフォデル)などが目立ちました。そのほか、その名の通り、クロッカスのように地面から突然、花が咲くような印象を受けるサンド・クロッカスと呼ばれる巻き毛状の葉っぱに紫色の小さな花を咲かせるロムレア・ラミフローラや赤い多肉の葉っぱが印象的なアズール・ストーンクロップが印象的でした。

マルタの固有種 サンドクロッカスマルタの固有種 サンドクロッカス