1)ガイドレシオはどうなっていますか?
ガイド・レシオ(参加者人数に対する引率者比率)は山岳旅行業界屈指です。3人〜7人の参加者に対して1名が同行し、山中では必ず複数名同行します。例えば、15人の参加者に対して3人のツアーリーダーが同行しますから、危急時の班別行動も可能になります。安全管理の上から、登山ガイド1名と添乗員1名で20人の参加者を引率することはできません。目が届かないほどの多人数の引率には無理があるのです。
2)定員、グループ行動の基本は?
1グループの定員は9人から16人(一部のコースは20人)です。参加人数が多い場合、往復とも同じバス利用であっても、2グループに分かれ、それぞれに複数のツアーリーダーが同行し引率します。「ツアー登山運行ガイドライン(平成25年2月JATA版)」を徹底遵守しています。
大人数(25人〜40人)を1グループとした登山では、注意喚起が徹底できず、何が起きても、気付かず進んでしまうなどの不都合が発生する傾向があります。登山道でのすれ違いは、登山者相互が、協調し、相互の余裕をもって行動することを実践しています。ですから、人数が多いグループが安全に待機できれば、少人数の登山者を先に通過させることは合理的だと考えています。登山ツアーに参加される際には、そのグループのガイドレシオにも注意をはらっていただきたいと思います。
3)ツアーリーダーとは何ですか?
旅程管理能力を備えた登山経験豊富な山のガイドのことを私たちは、ツアーリーダーと呼んでいます。安全登山の引率は当然のことながら、参加された皆さんにまたアルパインツアーに参加したいと思っていただけるように、山を安心して楽しむために、ホスピタリティーとリーダーシップを発揮しています。
4)参加メンバーは、どんな方々ですか?
登山を目的に参加されているので、初対面であっても、自分の好きな山、最近行った山、お気に入りの登山用品店などの話ですぐに打ち解けてしまうのが特色。混雑する山小屋での共同生活もマナーを守って譲り合うことができる、気持ちの良いメンバーばかりです。アルパインツアーなら、きっと愉快な山仲間に出会えます。
5)気象予測はどうしていますか?
契約している山岳気象専門予報会社(ヤマテン)から、最新の山岳気象情報はもとより、「火山活動の状況」(気象庁)を取得して安全運行に役立てています。雨天でもツアーは実施しますが、台風などの悪天・荒天が予想される場合、ツアーの出発を中止する場合があります。その場合、出発日の前々日17時までに決定し、ホームページなどに掲示し、ご参加の皆さまにはメールまたは電話でご連絡いたします。
6)参加基準はありますか?
歩行時間が長く、難所が続くような一部の健脚向きコースには『参加条件』を設けています。
日本の奥深い山域での登山には、沢の連続渡渉や岩混じりの急峻な登山道などがあり、近郊の低山歩きにはない、厳しい状況での登山となることが多く、無事に歩きとおすためには、一定以上の体力と技術が要求されます。
はじめてご一緒する方が実際にどの程度の体力や技術をお持ちかを把握せずに、奥深い山への長期登山にご案内することは、グループ登山の運行前の準備としてはリスクが高いと考えております。従来の登山経歴書に加え、実際に一緒に山を歩くことで、具体的に確認させていただくことが、最良の方法であると考えています。
◎ 歩行時間が長く、重い荷物を背負い長時間歩くことになるため、ご参加の方の体力を実際に確認することが必要だと考えています。
◎ 岩場や岩稜での歩行には俊敏な運動神経が要求されることがあります。このため、ご参加の方の身体行動、とくに平衡感覚(バランス)を実際に一緒に歩くことで確認させていただきたいと考えています。
◎ 事前にご参加いただく宿泊コースでは一般的な山の知識についても、詳しくお話しさせていただく機会もあります。
7)集合写真
ツアーでは、山頂などで集合写真を撮影することがあります。ツアー仲間で登った山の思い出を共有する目的と楽しかった登山の雰囲気を少しでも多くの方にお知らせしたいためにホームページ上や印刷物に掲載することがあり、現在は画像のダウンロードも可能です。この点につきましては、同行ツアーリーダーから撮影前にご参加の皆さまへ口頭でご説明し、了解をいただいております。なお、集合写真やスナップ写真のプリント送付は行っておりません。あわせて、ご理解いただきたくお願い申し上げます。
8)その他
山小屋は、すべて相部屋で、時期によっては混み合います。ご理解ください。宿泊は、男女別の相部屋でお願いしております。ご協力をお願いいたします。無人の山小屋(テント泊となることがあります)などを使用し、自炊を含むコースでは、共同装備や食料を各自少量ずつ分担をお願いしております。ご協力をお願いいたします。登山ではゴロゴロした石の上を歩く平衡感覚や長時間歩行、重い荷物を背負って歩くための持久力など基礎体力に加えて、寒さなどに対する防衛体力も必要です。普段の生活にも登山のためのトレーニングを取り入れてください。体力が無い方の登山はリスクが高まります。荷物の軽量化も重要です。
山の中での個人のゴミはすべてご自分でお持ち帰りください。
